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沈黙 サイレンス

2017-01-27 | 劇場映画れびゅー
マーティン・スコセッシ監督が全く作風を変えて、江戸時代のキリスト教弾圧を描いた『沈黙 サイレンス』を観てきました。
★★★★

何度もアカデミー賞を獲らせようと共同でチャレンジしてきたレオナルド・ディカプリオが、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥと組んだ途端にアカデミー賞を獲ってしまい、目標を失ったのか自暴自棄になったのか、使命感にかられたかのような映画をお撮りになられました。
日本像に違和感が無く、どこまでも緻密に描いているところと、その姿勢が凄い。

この映画で描かれた日本における宗教弾圧の姿は、日本人であれば歴史で学んできたものであるけれど、なかなか焦点を当てた映画として描かれたことはなくて、文字の上で想像を膨らませていたところが大きく、こうやって外国人の手で映像になると感慨深いものがある。

イタリア移民の家系出身で、自身もキリスト教徒であろうマーティン・スコセッシの主観から、キリシタン弾圧を単純に“悪”、キリシタン側を正義として描くのは簡単なことでしょうが、一概にそう決め付けた描き方はしていない。

なんとなく神さんは居ると感じながらも、特に特定の宗教に傾倒していない典型的な現代の日本人として不思議な感覚にさせられる映画でした。

宗教を発端とした戦争や、封印したい過去と言うものは、歴史の長い国においてはどこの国も一定の経験をしており、それは決して正義ではなかった言う反省を踏まえた上で現在の秩序ある世界は成り立っている。
目をつぶるのではなく、知識としてこう言う映画は観ておいた方が良いのかもしれない。と言うか、「日本人が作れよこう言うのは」と、『硫黄島からの手紙』や『終戦のエンペラー』を観た時に感じた気持ちを思い出した。

イッセー尾形の怪演が全開で目が離せない。

ネタバレ
アンドリュー・ガーフィールドと、リーアム・ニーソンの会話の場面でなるほどなぁと感じた。
「日本人は太陽を見て神を感じる」的な説明。
映画の中ではあくまで仏教対キリスト教の構図になっていたけれど、日本の仏教の根底には神道が有る。
自然崇拝の神道と、様々な分野の仏が存在する仏教は相性が良かったのだろう。



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