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アメリカン・ハッスル

2014-02-01 | 劇場映画れびゅー
ここ三年、最もアカデミー賞でホットなデヴィッド・O・ラッセル監督が贅沢な最強布陣を敷いてアカデミー賞に10部門もノミネートされた『アメリカン・ハッスル』を観てきました。
★★★★★

若干ネタバレ気味です
詐欺師を捕まえる為に、安易に詐欺師の力を借りてしまうFBI。
70年代に有った嘘のような本当のFBI捜査の顛末を、詐欺師の目線を中心にユーモラスに描く本作。
物語の面白さ、テンポの良さ、役者の魅力、70年代のあらゆる層を再現したセットや衣装の凝りようはアカデミー賞にノミネートされた各部門を考えると当然納得の行くのもの。
でも、空気を作り出している撮影の面白さや、ダニー・エルフマンの音楽の入り具合や、選曲センスの光る挿入歌も凄く良かったし、シチュエーションに応じた役者達のメイキャップの多彩ぶりも目立つから、10部門と言わずもっとノミネートされていてもおかしくない。
監督個人の事情を反映して、“作っておきたかった映画”であろう前作『世界にひとつのプレイブック』から、今度は一般に向けて作られた渾身の映画のように思う。

『世界にひとつのプレイブック』に続き、精神疾患を抱える役のジェニファー・ローレンスのイッちゃってる上に姑息な鬼気迫る演技にゾッとするんだけど、彼女の演技は前作からさらに磨きがかかっていてまだまだ底が見えない。
でも、それを上回るのがエイミー・アダムスの体当たり演技で、詐欺師やFBIをも煙に巻く神秘的な存在に魅せられまくる。

二人の最強女優に翻弄される役を演じる男性陣。
性欲と出世欲は強いくせに考えの浅いFBIを演じるブラッドリー・クーパーが最もキャラクター設定が丁寧な位置付けで、感情移入の対象では無いにせよ惹きつける演技力が必要なのだけれど、共演のクリスチャン・ベイルとジェレミー・レナーのオーラの前に霞むんじゃ?と若干気になりながら観ていたものの、前作で監督とバッチリ相性上手く行ってアカデミー賞主演男優ノミニー役者になったせいか、本作でもオトコマエなだけじゃない魅力を発揮してホンモノの役者になったように思う。

ジェレミー・レナーは『ハート・ロッカー』でのアカデミー賞ノミネートは環境が良かっただけで過大評価され過ぎじゃないかと実は思っていました(酷い)。
あの後に良い映画にガンガン出まくって、ほんと良い役者さんになったと思う。
今回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされなかったのは、票の割れ対策かな?

俺が書くまでも無いけど、ストイックな役作りでカメレオン俳優と言われるクリスチャン・ベイル。
本作では『マシニスト』や『ザ・ファイター』とは真逆の変化で、「どうか特殊メイクであって欲しいというか流石に特殊メイク?」と思わずにはいられないレベルだったので、冒頭から体調を気にしながらの観賞になってしまい、逆に心臓疾患を抱える主人公にその辺の心配がオーバーラップしてより感情移入してしまいました。
観終わって帰ってから調べたら、特殊メイクじゃなかったらしくてまたびっくり。

前作にも出ていたロバート・デ・ニーロが緊迫した場面を盛り上げてくれるのも嬉しい。

サントラ買おうかなぁ…。



American Hustle (Original Motion Picture Soundtrack)
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世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション
ブラッドリー・クーパー,ジェニファー・ローレンス,ロバート・デ・ニーロ,ジャッキー・ウィーヴァー,クリス・タッカー
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