LOVE AND GLORY

-サイキックの眼-

ロスト‐アダルトチルドレン

2015-06-01 12:35:24 | サイキックの眼

     

ロスト‐アダルトチルドレン


アダルトチルドレンというコトバを耳にするようになって久しい。

大人になりきれない
子供のまま
子育て、親子関係に支障が・・・
家庭環境によるトラウマから生じる家族関係の障害

アダルトチルドレンなんて、便利な言い方だ。
「私はアダルトチルドレンで~す!」・・と自己紹介する人はいない。
なぜ?かと言いますと、そんなコトを言われても返事出来る人がいないからだろう。

子供らしい大人は、大人になれます。
なぜならば、子供がするコト出来るコトが、理解出来ている。
子供で居られるコト、子供ゴコロを知っている、満たす努力を続ける先に大人ゴコロが待っているのだろう。
つまり
『子供ゴコロが満たされないと、大人ゴコロに繋がっていかない。』
これが王道で、メインとなる理屈です。

答えが出て、これでどこの親子関係もメデタシメデタシ・・・
とはまいりません。

「お前ぇなぁ~子供じみたコトすんじゃねぇよ!だいの大人がみっともない」
よく用いられるシチュエーションです。(漫画やドラマで)
実際、オトナの振る舞いが出来ているかどうか、自分自身に対してもいつも気を使うトコロでしょう。
でもね、こう考えてみてほしい。
本当に子供じみたコトをしたとなると、微笑ましく見えるものだ。
言い方を変えると
「子供もしないことを大人がするものではありません」となる。

アダルトチルドレンと言われる症候群
これっておかしいと思うのです。
このアダルトチルドレンという世間の考え方、捉え方、字ズラ。
本当に、アダルトでチルドレンならパーフェクトで、むしろ魅力的な人物となる。
実際、魅力的だなぁと目に映る人は、大人の部分も子供の部分も備えている。

つまり、人間関係や社会問題、日常生活での障害、精神的疾患などの弊害を患うなど、多くを含むだろう「大人になりきれない」本当の原因とは、「子供にもなれないから、大人にもなれない症候群」なのであって。
言うなれば
『ロスト‐アダルトチルドレン』
が正しい。
子供ゴコロも、大人ゴコロも、失っている状態であります。

更に掘り下げて言いますと
子供でもないので、大人でもないのです。

なので、アダルトチルドレンなどという解釈では成り立たないのです。
『ロスト‐アダルトチルドレン』が良く当てはまると思えます。

さて、なぜに失ってしまっているのか?
日本の民族の歴史を紐解きましょう・・・とは申しません
時間が掛かり過ぎて書けません。

ヒトコトで説明しますと(僕の得意)
『子供ゴコロも無く⇒大人ゴコロも無い大人のヒトの前で⇒子供は子供ゴコロを持てず失ってしまうのです』
無いトコロからは生まれないということです。

大人ゴコロも無い・子供ゴコロも無い社会の中で、

子供は我慢しか出来ないのです。

我慢しか育めない社会です。

大人も我慢しているんだから、
子供にも我慢を強いるのです。

何を我慢しているのか?

子供ゴコロです。

子供ゴコロが満たされていないのです。
子供が、子供ゴコロを発揮できる場所は、それを知っている大人(先輩)の居ると解る場所の前!だけでしょう。
子供だけで、子供はやれません。
子供だけだと、一足飛びに大人になる努力をするでしょう。


ゾクに言うアダルトチルドレン、すなわち子供っぽい…大人に成りきれないオトナ、と言われている人とは、正確に言うとこうです。
「子供ゴコロが失われていて、子供ゴコロを探し回っている人。」

子供が嫌いな人は多い。
誰だって子供だったのに、子供が嫌いなのだ。
子供ゴコロを我慢してきて、我慢に我慢を重ねて頑張っているのに、子供はイキナリ子供をゴコロをムキ出しにしてきますから。
子供ゴコロの勝負で負けてしまうのです。
だから、「子供の子供ゴコロ」に負けないくらいの「子供ゴコロを持ったオトナ」になれば良いワケです。笑

子供ゴコロも無い
大人ゴコロも無い
ただ生きてるだけ。

子供のすることじゃない
大人のすることじゃない

ではどうしたら良いんでしょうか?

ちゃんとしてたら良ぃんやんかいさ!
ヒトサマに迷惑さえ掛けんかったらエエんよ!

大人のすることでもなく
子供のすることでもなく
ちゃんとしてるだけで、ジッとしてるだけ?

この何処にも、ドコを探しても、
子供は不在で・・大人も不在で。

そして、人目に隠れて・・
大人は子供ゴッコをし、子供ゴコロを探し。
子供は大人ゴッコをし、大人ゴコロを探すのです。
(皆さん歩んできた道です・・よね?汗笑)
  
大人ゴッコするしか知らない親に、
子供ゴッコをするしか方法がない子供達。

子供ゴコロが無い子供と、
子供ゴコロを踏まえた大人ゴコロが無い大人。
大人のフリをしている大人と、
子供のフリをするしか仕方がない子供。

子供の出来るコトをめぇいっぱい出来る人が、大人となれるのでしょう。
子供ゴコロを我慢すると、大人ゴコロも我慢が続くのです。
そしてまた、大人ゴコロを我慢していると、その子供は更に子供ゴコロを我慢する人生のスタートを迎える。

・子供らしくしなさい!!怒
・大人のクセに!バーカ!

悲しいかな、これが『ロスト‐アダルトチルドレン』の決めゼリフ?
捨てゼリフでしょう・・・
最初から、子供ゴコロも大人ゴコロも不在なのです。
 


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