「親の鎖∞∞子の鎖」
ここ最近よく街で見かける。
ペットを乳母車にのせて散歩している飼い主。
初老の母と娘と2人で、ペットを乗せた乳母車を押して歩いている。
きまってこのようなカンジが多い。
動物園の象。
子供の頃に鎖で繋いでおくと、大人になったのち鎖が無くとも・・鎖の長さ以上は行動しなくなるそうです。
子供の頃に植え付けられたクセです。
ペットのように育てられた人は多い。
我が子を自分の思い通りにしようとする親。
答えはカンタン。
親もまた親にそうさせられてきたのだ。
ペットを乳母車にのせて散歩している歳とった親子をみかけると、ペットがペットを育てて依存しているのだなと思ってしまいます。
僕も子供の頃に犬を飼っていた。
散歩に行く時間になって首輪とリードを持ってくると、犬は喜んで早く首輪をしてほしくてたまらない仕草になった。
僕の知人宅の犬は、自分でリードを持ってきて散歩の催促をするそうな。
運命の赤い糸・・ならば、素敵な出逢いであり、互いに相手を尊重し合い、良き関係性となっていくのでしょうが。
運命の重い鎖・・となると、気が重くなります。
なぜならば、相手に一方的に強いられるモノだからです。
一方的に強いられる鎖。
社会や職場。
職場や学校などの人間関係。
もちろん多発地帯でしょう?。
問題も多い。
〇〇〇ハラスメント等の問題も。
それがみなさんこの問題にノーと言えないのは、重い鎖を強いられている関係性社会だからです。
そのような問題改善も企業や学校などでされているといったニュースを時々みかけます。
社内・校内アンケート調査をし、互いに尊重し合えるマニュアルを作成するのだそうです。
そうしたら、そのマニュアルすらもいずれ重い鎖になるのですが・・それが解るのはまだまだ先の話しでしょう。
でも、このような社会での人間関係の改善なんて・・まだまだ序の口です。
本当に改善が必要なのは、親子関係です。
夫婦は所詮他人ですから、別れることもできます。
職場や学校だって、イザとなれば変えることができる。
しかし・・親子関係はどう逆立ちしても変えることは出来ません。
首輪と鎖で一方的に子供を縛っている親は多い。
そしてそんな親に育てられた子供は、一方的に鎖でつないでくる友人や仕事場や恋人?結婚相手を選ぶのです。
首輪と鎖に愛情を感じてしまうクセが染みついているからです。
或いは、自由を勝ち取る社会運動家になる人も多い。
親の自己満足の為だけの子育て。
「親を大事に・親に感謝」
1970年代はテレビコマーシャルでしょっちゅう流れていた。
もちろん感謝したい。愛され・・愛したい。
しかし愛されなかった子供はどうすれば良かったのでしょう?。
「うちは愛されていた」
みなそう思い込んで日々暮らしていたっけ?。
カウンセリングの依頼者の方には、子供のころ学校で先生が「親が好きな人は手を挙げて」と言われ・・挙げなかったという同じエピソードが幾人かおられました。
「どうしても好きになれなかった・・」と言われます。
それが大人になっても、その気持ちは解決出来ずにカウンセリングにお越しになられます。
親の自己満足の為だけの家庭環境。
親夫婦はそれで離婚が出来て自由を再び取り戻すことが出来ますが、そこには子供の居場所は初めからありません。
なぜなら、自己満足の首輪と鎖は上からの一方的で、子供はそれに従うしかないのです。
従わないと生かしてもらえない恐怖を・・幼く無力な子供は感じるのです。
自然の動物はみな、食べていく方法を親から教わります。
しかし人間の場合は、子供にも駆け引きと支配を強いるのです。
カラダに染みついた癖とトラウマが大人になってもぬけない人がどれほど多い事か。
ほんとうにマジで悲しくなります。
それと、高度成長期は前代未聞、金とモノがあふれ・・エサが多かったこともお忘れなく。
一人の人間として認められた愛情と経験の無い人は、他人を虐めます。
自分の居場所を認めて貰えなかった人は、他人の居場所を奪います。
一方的に支配しようとする親の鎖。
そして。
その鎖にしか愛情を感じない・・悲しい子供。
そしてまた、その子の子供は他人を縛ることで、愛情を感じるのでしょうか。
なぜ、会話が出来ないのでしょう。
会話をして、なにか気マズいことでもあるのでしょうか?。
そう。誰も先祖代々・・親子で会話した経験がないのです。
一方的に言うことを聞かすことしか知らない社会なのです。
そして、一方的に言われたことをそつなく出来る人が良い人だそうです。
動物園や水族館の曲芸のように。
親∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞子
親の重い鎖に気付き、そろそろ自由に動ける練習をしておかなければなりません。
サイキック 山本 浩二
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