巨大地震の前震 by (Yama)

東日本大震災の余震が長く続くので，今までの余震の発生状況を確認しようと気象庁のホームページを調べてみました（４月７日時点）。地震のデータベースとして“最近の震度１以上を記録した地震（最新１００個分）”というデータがありました。この日には３月１１日のマグニチュード９．０という今回の巨大地震を最新に，その前の地震が１００個纏められています。今回は余震についてはまだ詳しいデータは公表されていませんでしたら，この最新１００地震を調べたところ，３月９日１１：４５の三陸沖のマグニチュード７．３の大きな地震以降，このエリアで強い地震が急に頻発しており３月１１日の本震に至ったことが良く分かります。気象庁データをエクセルに纏め直したものをホームページ『ひたち楽山会』にアップしたので参照してみて下さい。群発する地震で，どれが本震であるのかは現在の地震学では判断できないのかもしれませんが巨大本震の前に前兆となる強い地震（前震）が頻発していたことは良く分かります。最初のマグニチュード７．３の地震から巨大本震まで５０時間以上あったことを考えると何らかの注意情報を発信することも将来可能になりそうな気がします。今まで気象庁や地震学者が巨大地震の後には強い余震が続くことが繰り返し述べられていますが，前震についても何らかの情報提供が必要という印象を受けました。今回の巨大地震以前の世界中の大きな地震の場合はどうであったのか科学的にも絶対知りたいことです。