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敵が自滅して相手のいなくなった米空軍

2014年08月13日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

冷戦中、米国とソ連は最新兵器の開発を競い合っていたのですが、ソ連の崩壊に伴い、ロシアには米国と張り合う程の力は無くなり、今や先進性の点で一人抜きんでた米国に立ち向かえる国は無くなりました。

例えばロシアですが、一度失った工業力を再建することは困難で、もはや軍艦の建造などでき無い状況のようでフランスからミストラル級の揚陸艦を4隻も輸入するほど工業力を失っています。揚陸艦と言えば、軍事力と言うパワーを投入するための一番の艦船を他国に頼らざるを得なくなっているのです。軍隊の兵力は、軍事産業の生産力と技術開発力が基になりますが、その兵器産業自体は国力、国全体の経済力の上に成り立ちますから、国の経済が弱る中で、軍事力だけ世界1級を保つことは出来ないのです。それと一度失った技術を取り戻すことも短時間には出来ません。

ステルス性能で圧倒的なF22ラプターは航空自衛隊の主力機F15 との模擬空中戦で1:100 以上の大差で圧勝する性能だそうで、航空自衛隊には200機のF15がありますが、これが束になってもたった2機のF22に勝てないと言う事です。F22は既に20機以上が実戦部隊に配属されていますし、この中のほんの数機程度で中国空軍を消滅できるのですから、技術力の差と言うのは恐ろしいものです。

ソ連時代には元気であったMig も第5世代と称するF22対抗機種のありますが、その実体は、F22と同等なものなど作れるはずがないのは、まずは機体の素材。もはや金属製ではないのです。高出力のエンジン。電子機器。兵装。素材産業から、機械、電子まで一国の工業力の総合力の勝負ですから一度破綻した国には無理と言うものです。 形だけは同じように作れても全くの見かけ倒しなのです。

最近の戦闘はチームプレイで、大きなレーダを搭載したAWACSからの指示で最適なポジションへ移動して戦闘しますから、戦闘機単独だけの性能比較など意味が無くなりつつあります。AWACSによるバックアップのない単独行動の戦闘機などあり得ないのです。戦闘機の数も大事ですが、この裏方の働きが重要なのです。その点でも米空軍は多彩な機種を豊富に揃え、地球上にもはや互する相手はいない状況となりました。

互する敵がいなくなると、米空軍の最大の弱点は自分自身となります。仮想敵国があるからこそモラルも誇りも高くICBMの管理をしていますが、仮想敵国が実質上、無くなってしまえば毎日の緊張感を虚しさが襲う事でしょう。その中でこのような大きな組織を事故なく運営していく事は大変な事です。優勢に立ったエリート集団の前途もいばらの道というのは軍備の本質が空しい事であることを語っているようです。

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