雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

ドローンによる戦争

2015年10月30日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昔の戦いでは日本でも西洋でも、名を名乗っての一騎打ちがありました。 戦い合う双方が命をかけての戦いですからある程度は公平なのですが、現代のドローンともなると、一万キロも離れた場所からの一方的な攻撃です。 攻撃する側は、普通の日常生活を送り、朝食を家で食べ、平和な街並みを車で空軍基地まで通勤し、そこでコンテナの中に入るとそこは戦争空間なのですが、表示装置を通じての体験で、自分は命を懸けている実感など全くない仮想空間です。 勤務時間が終われば家族が待っている家に帰り、平和な日常生活を営む。 そんな二つの異なる世界を体験するドローンの操縦士を扱った映画を2本見ました。

二人一組となってドローンを操縦しますが、個々のパイロットにも個人的な事情が色々あり、本物の戦闘機に乗るパイロットになれなくてドローンの操縦士になったり、本物の戦闘機乗りであればエリートしかなれなかったのが、たまたまゲームが上手で学歴/軍歴はないままドローンの操縦士になったり、ドローンを扱う方も色々な葛藤を抱えています。

遠隔地で発生している事なので罪悪感もあまり感じないまま続けていた仕事ですが、子供を殺す事になるかもしれない場面ではやはり躊躇します。 命令をそのまま実行するか、拒否するか。 拒否しても力ずくで服従させられ心の病になる。 偵察に使用していただけのドローンに空対地ミサイルが搭載されるようになってから、自国の兵士の被害を少なくできるドローンの使用は拡大しています。 兵士の肉体的な負傷は少なくできても、精神面での問題は発生します。 それを扱った映画ですが、見ごたえありました。 米国人は、映画を作るのが上手です。 ドローンの操縦から、軍隊の交戦規程まで盛り込み、登場人物が少ない中、深く切り込んでいます。

面と向き合っての戦いではないドローンによる攻撃は、技術の進んだ国による弱いものイジメのような、卑怯な手段ですが、自国軍の最少被害、敵の最大被害を狙う戦いでは、卑怯もクソもありません。一万キロも離れた場所から遠隔操作するほど技術は進歩し、外科手術で命を助けることもできるし、ドローンで攻撃もできる。しかし、社会の中で組み込まれた人間の弱さ、国のためという大義名分を振りかざす傲慢さなどの面は少しも進歩していない、見終わった後はどうにもできない無力感だけが残りました。

〒220-8144 神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1
横浜ランドマークタワー 44階 4406
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 身のまわりの表面科学  日... | トップ | 明治維新という名の洗脳  ... »
最新の画像もっと見る

雷日記」カテゴリの最新記事