雷ブログ

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学校の屋上プール

2013年06月11日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

小学校の統廃合が進み、大型化した小学校は5階建てで屋上に水泳プールがある学校の先生から、落雷事故を避けるために今までと同じ基準で良いものかと言う質問を受けました。今までの基準と言うのは、雷鳴や雷光を認知しない限り続けて良いということだそうです。これから雷のシーズンですから、その先生にお答えした内容をここで皆様と共有したいと思います。

「残念ながら弊社のPDCEですが落雷を常に100%防止できるとは限りません。 自然の威力は時として人知の及ばない事もあり、もし、競技場でPDCEを付けても、競技の続行はしないで欲しいとのお願いをしています。事は生命に関わる話しですから、慎重には慎重を重ねるべきです。

沖縄でのある例ですが、3年前に周辺地域での雷雨の様子を丘の上の方にある学校からは様子が見え、こちらの方にも来るかな? と思った矢先、そこでは雨は未だ降っていない晴天でもあるにも関わらず学校周囲の5カ所に落雷がありました。「晴天の霹靂(ヘキレキ)」と言う言葉があるように、自分の頭上は晴天であっても落雷はあり得ます。電荷が無ければ落雷は発生しませんから、電荷をおびた空気の塊が雨を伴う雷雲よりも先に流れてくる事であると解釈できます。自分の頭上は晴天であっても風上に雷雲があれば電荷のみが移動してきて落雷を発生した例もあるのです。雷雨が始まれば子供たちを教室や体育館に誘導しますが、未だ雨も降り始めていない状態での落雷に教育委員会は困惑され、PDCEを取付けて頂きました。御校の5Fにある避雷針ですが、適切に接地工事がなされ、その後も低い接地抵抗を保たれているかは毎年、確認された方が良いかと思います。この状態が悪く、プールに雷電流が寄り道する事はあり得ます。

夏のプールは子供たちが楽しみにしている大切な授業である事は良く分かりますが、慎重には慎重を重ね、子供たちの安全を護る事が第一です。落雷を受ければ死亡事故が普通ですし、死亡に至らなくても半身不随などで子供の将来に大きな影を落としてしまいます。 天候が今までと大きく変わりつつある昨今、慎重な対処をお願いしたく存じます。 残念ながら弊社のPDCEもそこまでは力があるとは保証できず、無力さ、非力さを感じ残念ですが、雷鳴や雷光が感知できない状況にも関わらず、付近で雷雨があれば落雷事故は発生した事があるという事実はお伝えしておきたいと思います。」

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
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電話 045-264-4110
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