雷ブログ

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落雷事故よろず相談 ハイブリッド車と落雷

2014年08月12日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

ネットの時代ですね。弊社のHPを検索し、落雷に付いて問い合わせてくる電話が週に何件かあります。ほとんどは素人さんの質問で、PDCEの商談にはなりません。しかし、問合せには丁寧に答えるようにしています。以下は最近あった質問です。

先日、大きな落雷が近所であり、家の家電製品が多数壊れたそうです。ところが家電製品のみならず庭に停めていたハイブリッド車までもが動かなくなったとの事で落雷と車の関係についての問合せでした。結論から言えば、これが落雷により発生したか否かは立証が困難であるので、「落雷で壊れた」とクレームをあげても無理であろうとお答えしました。しかし、雷商売をしていますと、その様な前例ガ耳に入る事はあり、極めて稀の稀ではありますが、全く因果関係が無いかと言えば絶対にあり得ないとは言えません。

金属の箱に近い車の内部は落雷の影響を受けにくいのですが、家の中の電気製品が多数破壊される状況であれば、電気回路に不都合が生じる可能性は絶対に無いとは言えないのです。メカニカルな仕組みだけで「走る」、「曲がる」、「止まる」をしている車は少なく、メカも電子回路に制御されている時代ですから、電子回路のぜい弱性は落雷の増える中、そして1発の雷電流も強力なものが増える中、大きな問題になり得ます。特にハイブリッド車は電気への依存が大きいので今までの車以上にセンシティブであろうことは推測できます。

雷雨が始まった場合の安全な避難場所として車内なら安全と書いた本もありますが、それは必ずしも正しくありません。キャブオーバ型のトラック(今やボンネット型のトラックは超マイノリティですから、普通のトラックと言った方が分かり易いかもしれません)のフロントグラスを水平に突き抜けて車内で火災を発生した例もありますし、最近の車は屋根がグラスルーフ、サンルーフ等で金属製であるとは限りません。また、フロントガラスも傾斜角が大きく、真上から見れば金属の箱とは言い難い形状の車もありますから、車の中にいる事が安全な金属箱の中にいることにはならない場合もあり、自分の車の屋根の材質まで記憶の片隅に留めておくことも必要です。

駐車中の車が壊れることは,走行中の車が壊れることに比べればよほど幸運なことであり、車が壊れた事にガッカリせずに、運転中でなくて幸運であった事に感謝すべきとお答えしました。 もし、高速道路を走行中に近所に落雷し、車が急停止でもして追突される様なことがあれば、大事故を誘発しかねません。 駐車中であれば少なくとも交通事故は起きませんから「ラッキー!!」と喜ぶべきなのです。

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
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