彼女について 私の知ってる二、三の事柄 (2)

この話をするにあたって、
わたくしが所属していた会社が、どんな種類の業界だったかを、
説明しないと、判って貰えないので、話します。

映像の制作会社です。

とある仕事で、わたくしが、
地方の撮影から、仕事を終えて東京に戻る前日のことです。

東京の会社で留守番をしているトモちゃんに、連絡して、
東京に戻る飛行機の便と、その時間を伝えて、
羽田から、撮影機材を都内の機材会社に、
返却するための機材車の手配をするように、
指示を出しました。


トモちゃんには、ちゃんと、メモを取り、
そのメモの内容を復唱する様に繰り返させ、念を押しました。

それで、あくる日、羽田に着くと、
トモちゃんは、ひじを、くの字に曲げて、ハンドバックをさげていました。

「おつかれさまですぅ。」、ハスキーな声で、
トモちゃんが、笑顔で迎えてくれます。

お〜ぉ、お〜、お疲れ、

で、機材車は?

「ハイ?」

ハイ、じゃね〜よ、機材車は?

「ハイ?」、トモちゃんは、とっても笑顔です。

いい加減にしろ、よ ‼︎
機材車は、どこなんだ、よぉ、‼︎

「呼んでません(笑)」、

ぶちッ、ぶち、ぶち、ぶち、ぶちッ、
お前が、ひとり、迎えに来て、なんに、なるんだよぉ ‼︎

トモちゃんは、あふれんばかりの笑顔で、
「わたしが、迎えにくると、皆さんが、喜ぶと思ってぇ」

さすが、トモちゃん、は、逸材です。
眉が太く、斉藤由貴に似て、とっても可愛いと、
自信たっぷり、なんでしょう。

昨日のメモは、どうしたんだぁ⁉︎
喰っちまったのかぁ⁉︎

記憶は、溶けちまったのかぁ⁉︎

われわれの常識の次元を超えています。

おかげで、ワゴンタクシーで、
機材は、無事、都内の機材会社に返却されました。

トモちゃんは、まるで桁が、違うんです。
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