後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

命めぐる水辺

2010年08月24日 | Weblog
海に接していない県は少ない
その反面、日本海と太平洋の両方に接している県もある
分水嶺が県内にあるわけだ

海釣りをしないわけではないが
子供のころから慣れ親しんできたのは
家の前の川で、ハヤやベッタイを釣ることである

長じて、釣を趣味としてからも
自宅近くの池での鮒や鯉釣
少し足を延ばしての鱒釣りであった

鱒釣り場が面白くない
兵庫県江原の十戸は、以前は大物が釣れた
最近は釣人の姿さえない

そんな訳で生まれ故郷にあるという鱒釣り場を探索することにした
朽木(くつき)の山奥である
長兄が最初の赴任地であった針畑近くまで行った

そこに出現したのは
ファミリーに媚びた遊び場
これが延々3時間も車を走らせた結果か

途中で名物の鯖寿司を買ったが
これもまた土産物になり下がっている
仕方なく、いつもの店で小鮎の醤油炊きを買った

盆に帰れなかった実家に立ち寄り
父母の墓前で供養し
「命めぐる水辺」の針江に立ち寄った

有名になった舟着き場は
土地の人でも探し当てるのに苦労するだろう
不思議おじさんでさえ迷ってしまった

鳥に残った魚をやる木の器はそのままに
田舟は観光用に繋がれている

なにはともあれ、静寂が辺りを支配していた

人の営みのせわしなさとは別に
自然は自らのリズムで動きを止めていない

久しぶりの故郷のにおいをかいできた

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