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50歳女性、トイレ行かせてもらえず、パトカーで失禁

2011年09月19日 | 警察の不祥事

 

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スポーツ報知 9月18日(日)8時2分配信
 三重県四日市市の女性(50)が交通違反の事情聴取をパトカー内で受けていた途中で「トイレに行きたい」と再三にわたって訴えたにもかかわらず、警官が応じなかったため車内で失禁していたことが17日、分かった。聴取は失禁後も続けられた。県警四日市北署は「女性につらい思いをさせて申し訳なかった」と謝罪している。

 四日市北署によると、15日午後4時頃、女性は四日市市山分町を乗用車で運転中、交差点で一時停止の標識を無視して右折したとして、警察官から事情聴取を受けた。交差点は変則の五差路で、交通違反が相次ぐ地点だったため、署員が付近で監視していた。

 通常なら反則切符を切って処理される事案だが、女性が「私は停車しました」と違反を否認したため、男性署員2人は事情聴取を開始した。

 パトカーの後部座席で午後4時10分頃から行われた聴取で、女性は3~4度にわたり「トイレに行きたいです」と訴えたが、署員は「我慢できるならお願いします」と拒否し、調書の作成を続けた。警官2人は、同署の聞き取りに「女性の声の様子から切迫したものではないと思い、こちらの申し入れに対して無言だったので了解してもらったと判断した」などと答えている。

 聴取開始から1時間が経過した同5時20分頃、女性が突然「もーダメです! おしっこ漏れちゃう!」と大声で主張。署員は数十メートル先のコンビニまで向かったが、女性は途中で小便を失禁してしまった。ところが、署員は小便に濡れた後部座席をタオルでふいた後に聴取を継続。「出来上がった調書を確認してみて下さい」などと言って、女性に署名させるなどした。

 衣服が小便に濡れてしまった女性は、パトカーに乗せられて近所の交番まで行き、知人が持参した洋服に着替えた。その後、署員に対して「なんで(トイレに)行かせてくれなかったんですか」と訴えると「苦情としては受けますが、違反事実については(対応は)別です」などと返答された。

 四日市北署によると、女性は聴取の様子を途中からICレコーダーで録音していたが、逃亡するような恐れはなかったという。同署の深田久司副署長は「女性につらい思いをさせてしまって申し訳なかった。配慮が足りなかった。厳しく指導していきたい」とコメントしている。




警察が腐っているのは既知の事実なのでこの程度の事が起きても驚かないとして、問題はこのような監禁行為を行った警官が、職権濫用罪で立件されている様子が全くない事である。公務員職権濫用罪については以下参照。

公務員職権濫用罪@Wiki

この手のニュースには、「警官の対応には問題があったが、警察組織自体は間違っていない」というバイアスが掛かっているのが普通なので注意が必要だが、それでも突っ込みどころが満載の事件である。

>交差点は変則の五差路で、交通違反が相次ぐ地点だったため、署員が付近で監視していた。

「交通事故」が相次ぐ地点だったのなら監視する意味もあるだろうが、「交通違反」が相次ぐ地点なのに、事前に防止もせずに検挙していたというのであるから、警察にとってのドル箱地点であった事が容易に想像できる。わざわざ犯罪を犯したいなどと思っている国民は少ない。それなのに違反が相次ぐという事は、交通規制の方に問題点がないかを考えるのが先のハズだと思うが。

>通常なら反則切符を切って処理される事案だが、女性が「私は停車しました」と違反を否認したため、男性署員2人は事情聴取を開始した。

否認したところで反則切符を切って処理される事案であることに変わりはない。まるで女性が否認した事が最終的に失禁に繋がったように思わせるのはあまりにも不公正。「通常なら反則切符を切ってすぐに釈放する事案だが、女性が違反を否認したため、男性署員2人は任意である事情聴取を開始した。現場での事情聴取は義務ではなく、調書の録取に関しては後日出頭を求めるなどの措置も取れたが、署員2人は女性をパトカー後部座席に乗せて長時間拘束するという措置を取った。」が正解。

>警官2人は、同署の聞き取りに「女性の声の様子から切迫したものではないと思い、こちらの申し入れに対して無言だったので了解してもらったと判断した」などと答えている。

そもそもトイレに行きたいという申し入れを拒絶する権利が警官にはない。既に切符は切っており、調書の作成は刑訴法198条によって「いつでも退去出来る」のであるから、理由がトイレでなくても女性はいつでも退去出来なければおかしい。もし切符を交付する前に言われたとしても、50代のオバハン相手に男性警官が2人もいたのだから、コンビニまで同行して一人が外で待機、一人がトイレ前で待機すれば済んだこと。トイレに行きたいという申し入れを断った事自体が問題なのであって、女性の声が切迫していたかどうかは関係がない。

>署員は数十メートル先のコンビニまで向かったが、女性は途中で小便を失禁してしまった。ところが、署員は小便に濡れた後部座席をタオルでふいた後に聴取を継続。「出来上がった調書を確認してみて下さい」などと言って、女性に署名させるなどした。

これがまたありえない。女性にとって(いやいや男性でも)人前で失禁するなんて、トラウマになりかねない大惨事である。警官がトイレに行かせずに車内に監禁した事が失禁の原因であるにも関わらず、失禁後も監禁を続けて、これまた任意である調書への署名を強制させたなど言語道断。どうせ調書の内容も警官の主張のみを記載した「警察官供述調書」になっていたに決まっている。

>その後、署員に対して「なんで(トイレに)行かせてくれなかったんですか」と訴えると「苦情としては受けますが、違反事実については(対応は)別です」などと返答された。

苦情ではなく、公務員職権濫用罪の現行犯に対する告訴である。違反事実についての対応が職権濫用に当たるという話である。「トイレに行く」という人として当然の権利を、逮捕すらしていない被疑者から剥奪し、失禁後まで拘束を続けた行為には明らかに違法性が存在しているのだが、何故この警官2名は立件されず、マスコミもちょっとした不祥事としてしか扱わないのであろうか?

>女性は聴取の様子を途中からICレコーダーで録音していたが、逃亡するような恐れはなかったという。

この事件の一番のポイントはここである。女性がICレコーダーで録音していたから、辛うじて県警からの謝罪が得られたのであって、録音証拠がなければ警察は事実を捻じ曲げ、「被疑者女性はトイレに行きたいと主張しながら免許証の提示を拒み続け、逃亡の恐れがあると判断した」とか「被疑者女性からトイレに行きたいという申し入れはなく、車内で突然失禁したものである」というような嘘を付いていたに違いない。そして事件は報道される事もなく闇から闇へと葬られていたであろう。

逮捕されていない任意の聴取ですらこんな犯罪をする警察なのだから、逮捕して勾留されている被疑者に対して何をやっているかなどわかったものではない。失禁どころか若い女性の被疑者が相手だったら、罪の減免をチラつかせて交際を迫ったり、身体を触るなどのセクハラ行為が平然と行われていても全く驚かない。

警察官の平均年収は800万もある。これだけの額の税金を投入するからには、一般人よりも高いモラルや人間性が求められても良さそうなものであるが、自己の利益追求の為なら50代女性に失禁させてでも調書を録ろうとする警察に正義があるだなどと思うのは、想像を超えて空想か妄想でしかないと思う。

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