楽健法研究会 東光寺の楽健法セラピスト養成講座

楽健法セラピスト養成講座の記録・現在第12期(2012年)4月開講から来年3月まで毎月の記録です

第2回5月8日(1日目)その2

2010年05月16日 | 第10期楽健法セラピスト講座
第二部


(田嶋先生・メモを示して) このメモは、尺八を演奏するときの自覚についてメモったものです。演奏する自分は、空気をためて、大きな気の世界を作る。1の自分はそれしかやらない。気の世界を作ることしかしない。非常に深くてエネルギーに満ちてそして広がりを大きくとって、そこから気がオーラとして外に発散して行くそういう形を整えるのが1の自分です。それから、その次に尺八というのは唇から出た息が楽器に当たりますので、唇でいい形を作って、そして、その唇から出た息が非常に形が良くてエネルギーを持って安定している、そういう状態を作る2の唇マンが必要なんですね。2の唇マンはこれしかやらない。この人はこれしかやらない。他何もしないんですね。


そうしておいて、次にこの出てきた息に楽器が当たると音が出ます。すると勝手に音が鳴りますね。空気がそこにぶつかると音が鳴りますから、そこの位置を探す人、この楽器を持ってですね、そして、この唇の周りをウロウロウロウロして、こう音を探す3の自分がいる。この人はこれしかやらないんですね。で、これがうまくいくと音が鳴るんです。まず唇があって、これが決まれば鳴るんです。それは、他何もなくても鳴ります。気が出てます。こう出てるはずですね。そこにこう鳴るところを探せば鳴る。だから、非常に簡単なんです。だから、探せばいい。で、この人はひたすら鳴る場所をずーっと探し続ければいいんですね。で、先ほどの演奏で、一時間近く演奏をさせて頂いたんですけど、だいたいほとんど音が鳴ってましたですね。それは狙える人がレベルが高かったんです(一同笑)。その、他の人は別に何の役にも立たなかったんですけど。唇マンが非常に安定した息を作っていたということですね。

それから次に指をこう動かさないと駄目なんですね。これをきちんとしないと変な音がしますので決められた指使いをする4の指先マン。で、尺八はその指穴がちょっとしかないですので、こうやっていろんな複雑な音楽をやるときにはこうちょこっと開けたり、もうちょっと開けたり、中くらいにしたり、ちょっとこうしたら、そういう加減を指先が
やったりしてるんですけど、それが正確でないと、正しい音程が出ないということで指先マンは指先の動きだけに神経をとがらせて完璧な指を使う。

それから、次に尺八っていうのはこの、これを閉じたり開けたりすると音程が変わるんです。この開け方閉じ方って言うのがまあ、経験の中で分類してきたんですけど、五段階あるんですね。で、標準の高さという全音、カリ音と言ってますけど、上から順番に一番、二番、三番、四番と非常に閉じて、ほとんどもう隙間がないくらい閉じた状態、ちょこっと甘くしたくらい、中くらい、もう少し開いた状態って五つの状態があるんですけれども、これによって音の高さの色合いが変わります。濃度感、雰囲気が変わります。これがこれ、ですね。こう言う感じの音です。こう言う音。全部こう言うことをしているんですね。これが五番目の音です。

それから四番目はちょっとこう気が落ちた感じでこんな感じでちょっとぶら下がった感じ。それから、その次は三番目、結構しっかりと押さえて。それからもっと。それから、これが一番下。そういう風な音が持つ濃度感というものがありまして、それが大事なんですね。どの高さが出るかというとこう言う感じ。気持ち、こう言う気持ち。こう言う気持ちってのがあって、それをいちいち気にする人が五人いると。それで、下から二番目のことだけ気にする人がおって、その音と違うかったら、「違う!!」っていつも言い続ける。こうなったら、「違う!!」「違う!!」「違う!!」と五人の人がおって、それがずれたときにずれてるぞって文句言う人がおってそれを今度はこう、こうやってふらふらふらふら開けたり閉じたりする人がいるこの人が自由でないと上手くいかないんですけど。そういう一人一人別々の人がいるんですね。

それで、今度は曲がある。アメージンググレイスっていう曲が始まる。そしたら、アメージンググレイスっていう曲から風がばぁっと吹いてくる。こう言う感じで出てきます。で、その風を感じる5の人がいる。それから楽譜がないと読めない、吹けないので楽譜を読み取るこうなんか事務所で一生懸命こう書類見てるような6の人がいます。それから、これを、サインを受け取る人がいてその状態になってそうするとこっから来た風がこう来て、そして、色んな人が指先やったり、これやったり、これやったり、これやったり、これやったりすると音が出るっていう状態で、音っていうのは、ここの中に音を守備範囲にしている人は一人もいないんですね。これが面白いところなんです。だから、音楽をすると言っても音作ってリズムをなんとかしてなんてしてる人は一人もいなくて、それぞれこれで今私が思いつく所の人間は後まあアンテナマンがおってこっちからサインをしっかり受け止める人だとか、お客さんのこう気を受け止める人とかま色んな7のアンテナマンがいて、それからこの人が8のチェックマンがおってそれぞれの仕事をさぼってるのを見ては鞭でしばきに行くと言うそういう人がいるとかね。

それから、最後に全体を眺めている、ボーっとしている人が一人いる。こんなんで今思いつくところの自分、演奏してる時の色んな人の役割がとりあえず全部なんですけども、その中に音を作る人、音楽作る人って一人もいないって言うのが私が感じている音楽のあり方なんですね。で、その音楽はこう言うことを一生懸命やると天からなんか贈り物みたいにして来てくれると言う、そういう実感を持っています。で、まあとりあえず今の水道管尺八を手に入れたら何をするかと言うとこういう気を作って唇から息を作ってこれを狙いを付けて、これでとりあえずは鳴りますね。それで、五段階を押してそれから指先をこうすると、後はもう運指表を見れば曲ができるという非常に単純明快、簡単なのが尺八ということです。
※宥厳先生が、この田嶋直士さんのお話を、人間のメタ認識という概念で翌日わかりやすく説明してくれています。ずっと下段参照。


それから、今からあの後半を、私の本来やりたいことなんですが、私の本来やりたいってことは、みなさんが聞きたくないという世界で(一同笑)、これがなかなか世の中の需要とこちらの供給が合わないところでありまして、尺八の本曲というものがあります。それは、本質みたいな本来的な尺八の根本みたいな感じの意味で本曲というんですけども、昔からの禅宗のお経の一つとして尺八が伝わっていますので、これはお坊さんがここでお経を唱えるのと同じような意味を持っているわけです。ですから、あのお経が聞いてて楽しいから聞きに行こうなんて人はまずいないですね。ちょっと早く終わってくれないかな、とか足もしびれてきたし、とかそういうのが本音みたいなもんですから、決して楽しいものではないだろうと思います。そういう本曲というものを私は音楽として、そして、メッセージの手段としてやろうということなんですけども、その持っている音楽的な意味としては精神的な強さとか内面のこう何かの訴えるものとか、それからその中から教えてもらうもの、力をもらうもの、それから、何か辛いことを軽くしてくれるような何か。そんないろんなものが心の部分としてあると思うんですけれども、それは本来のお経の中に含まれるものと共通するものがたくさんあると思うんですが、それを音楽という形で表現してみたいと言うのが僕の狙いです。

で、前からこれはやっているんですけど、最近新しく始めた方法はもっとこうなんて言うのかわがままなやり方と言うので曲の間に拍手をしないと、もう息を止めたら最初から最後まで、んーーーっと息をとめておいてほしいというそういう風な感じなんですね。さっきみたいに1曲終わると喋りがあってと言うので何となくこう辛い気持をほぐしながら頑張れるんですけど、これからはほぐさない、と。終わるまでとにかく拷問のようなと言いましょうか、地獄のコンサート。もう始まったら逃げ出すわけにはいかないから、根性を決めて、覚悟を決めて聞いて欲しいと言うことです。ま、それは本当は前半後半もやりたいんですけど、堪忍してくれという、後半だけするということになりました。四曲やりますので、一番最初が「打波の曲」といって打つ波の曲と書くんですけど、打破する打ち破ると言う響きがあって、困難に遭遇した時に、出あったときに祈りの気持ちを込めてその困難から逃れたいと言った、そこから解放されるとか、通り過ぎるのを待つ、みたいな他力本願的な曲です。打波の曲。

それから、二番目は「産安(さんあん)」。これはサンヤというサンスクリットの言葉に漢字を当てはめたんですけれども、三つの谷とかそれから産安もサンヤなんですけれども、それを音読みにして「さんあん」って、まあ、文字から見て安産という、こういう安産祈願も、そういういわれが発生してきています。

それからその次は「虚空」。「虚空」は虚と空でどちらも無いと言う文字ですけれども、どちらもないって言うのはすべてが含まれるという意味でこれはもう本当に大宇宙、仏とか神とか真理とか、まあ、そういう風な一つの言葉ですべてを表すような、とても大きな内容なんですけれども、それを尺八の一つの楽器から表現して行こうと言うのが「虚空」です。

で、一番最後は「鶴の巣籠」。これは、あの先ほどちょっとやった「鹿の遠音」と対をなすもので鶴が卵を温めて雛にかえして、そして巣立って行くと言う情景を描写している中に親鶴の情愛とか、それから生きる意味、それから過酷な宿命の中で人はどう生きて行くかというようなことをまあ教えていると言われている曲です。この四曲を演奏いたします。










(宥厳先生)どうも、先生ありがとうございました。どうもありがとうございました。(割れんばかりの拍手)。お二人に盛大な拍手を。(拍手)素晴らしい演奏会だったと思います。
(一同)ありがとうございました~。
(宥厳先生)今から下の道場でちょっと懇談会みたいなことをやりたいと思います。時間のある方はゆっくりして行って下さい。合宿の方はゆっくりと(笑)。慌てて帰らないように!

懇親会







オープンサンドでツーショット

水道管尺八講習会


一日目終了~
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