らき太な日常

『樹萄らき』のある日の出来事 

6月21日(土)のつぶやき

2014-06-22 | Weblog
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水脈

2014-06-21 | Weblog

 柳誌をいただいても、読んでも、こうしてブログに書くことはなかった。

 勝手に鑑賞して楽しむのはいいが、外に向けたとき、失礼な鑑賞をしていたら申し訳ないと思ったから。

 でも、せっかくいただき、読んだのだから、感想を載せてもいいかなと。

 心境の変化。

 先日いただいた、水脈より。

 まず表紙の絵と短い文が可愛い。今回のは

 舞っている蝶を見ているウサギ

 の絵に

 じまんの耳をすませても 聞こえてくるのは蝶がはばたく音だけ。「春の足音」とはどんな音?

 という一文。

 ウサギと一緒に考えてしまった。

 

 柳誌をいただいている方の一句。ちょっと甘えて、鑑賞を書いてみました。

 鑑賞。

 

 一日はわりと長いし手強いし  一戸涼子

 

 カレンダーを見る朝は、なぜか一日が長くなる。気のせいだとはわかっているけれど、統計と取ってみればより鮮明にデータがでそうなほど、この感覚は当たっていると思う。
 さて、今朝もこうしてカレンダーを見てしまった。
 流れで窓の外を見てしまった。
 ああ、草が伸びている。
 今日は午後友人がお茶を飲みに来る予定になっている。それだけでもマフィンを焼いたり、サラダを作ったりと忙しいのに、見てしまった草はけっこう伸びている。これも体裁を整えるほどには取っておかなくちゃ。
 ああ、スケジュールが一つ入ってしまった。
 こんな風にのんびりとお茶を飲んではいられないわ。草を取る前に布団を干さなくちゃ。
 さあ、上げなくちゃ、お尻。

 ふう。

 ああ、楽しかった友人とのお茶。
 少し休んでから片付けね。
 それでも今日の予定は済んだわね、午前中はちょっと忙しかったけれど
 終わりよければ、よね。

 あら、電話。娘?
「お母さーん、今駅に着いたんだけど、これから友だちとお茶していくから、終わったらまた電話するね。だから迎えにきてねー」
 ガチャ・・・って言うだけ言って切っちゃった。
 あら、今度はお父さんからメール。
「会社が終わったら飲み会だから、終わったら電話する。迎えに来てくれ」

 夜まで予定が入っちゃった。

 あたしの今日はいつ終わるのかしら。

 

 

 句を見た時、こんな物語が勝手に頭の中を通り過ぎた。

 本当に勝手な鑑賞で、すみません。

 

 他の方の句。存じ上げないので鑑賞は控えました。

プリプリのブリいっぴきと日が暮れて  平井詔子

室内は真冬それから渦になりました  中島かよ

それも引力で山羊の強情  佐々木久枝

床の間のスルメ「あらお父様」  岩淵比呂子

中流の意識くずれる猛吹雪  斎藤はる香

冬枯れの蘭と桜の化かし合い  落合魯忠

   朝焼け
       盗まれた
体温         松原ゆきえ

魚の目にいさぎ良さを描き足して  城村美都枝

神の名も言わずに頼る宝クジ  田村あすか

古惚けたオルガンになったのは誰ーれ  春口倭文子

春の音ほら亡霊となる氷柱  岡崎 守

三月のリズムは道化師のリズム  大橋百合子

水漏れが激しくなった舞台裏  酒井麗水

地獄まで後方四回ひねりかな  浪越靖政

 

 読んでいるだけより、こうしてブログにすると一句一句更に緊張が走るとこを実感。

 これもひとつの大切な読み方かなと思った。 

コメント (2)
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