から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

グースバンプス モンスターと秘密の書 【感想】

2017-02-25 09:00:00 | 映画


新作DVDレンタルにて。
日本では限定公開に終わったファンタジー映画。Rottenでの評価は悪くなかったのでそこそこ期待していたが、劇中想定される以上の動きが見当たらず残念な映画だった。
本の中に閉じ込めていた怪物たちが、町中に氾濫して大騒動が起こすという話。多様なクリーチャーが一堂に介する展開は、ホラー映画の「キャビン」に似ているが、こちらはファミリー映画として非常にライトな仕上がりだ。
雪男や狼男など、CGで作られるクリーチャーの質感がハリウッド仕様にしては粗く、アニメを実写のうえに切り貼りしたような違和感がある。なので、主人公の少年たちに襲いかかっても脅威と感じられず安全安心。クリーチャーたちを先導する人形の「スキッパー」が狡猾で気持ち悪くヒールとして存在感を示すが、彼自身が主人公らを傷つけることはなく、その他大勢のクリーチャーに命令する立場に留まる。町中を荒らすクリーチャーたちの暴れっぷりは、それぞれの個性がほとんど生かされておらず、みんな同じ方向にアクションをとるのでつまらない。物語が起きる発端も結末も、「本」の御業に頼られるが、その本(タイプライター)が奇跡が起こす背景が何も描かれない。一見、収まりの良い結末も消化不良感を残す。主人公の亡くなったお父さんの存在など、伏線になるようなエピソードもあるのにスルーされて勿体ない。久々に見たジャック・ブラック、顔がさらに球体になっていて漫画のようだった。似顔絵がかなり書きやすい。
【55点】