らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

交番

2017-02-18 | 雑学

世界一治安がよいと言われる日本ですが、それを支えているのは全国に6500か所余りに置かれている交番と言っても過言ではないでしょう。
交番にお勤めのお巡りさんはこまめに地域をパトロールしてくれています。
先日は私の居住地内を一軒一軒チャイムを鳴らして挨拶回りをしていました。勿論、我が家にも来てくれました。
本当にご苦労さまでした。

日本の交番制度は治安維持に大変効果があると評価されています。
近年ではシンガポールやブラジルなど諸外国でも採用されており、昨年のリオ五輪では現地の競技場周辺などに臨時交番が置かれたそうです。
では、この交番制度はいつ頃から設置されたのでしょうか?

調べてみると、我が国に交番・駐在所が誕生したのは、明治時代です。
明治4年、明治政府は、東京で3,000人の羅卒(らそつ:現在の警察官)を採用し、屯所(とんしょ:現在の警察署)を中心にパトロール等を行わせることとしました。
明治7年には東京警視庁が設置され、羅卒を巡査と改称するとともに、巡査を東京の各「交番所」に配置しました。
交番所の名称は「交替で番をする場所」と言う意味でつけられたようです。

当時の「交番所」と言うのは、現在の交番のような施設は置かれておらず、巡査が活動する場所として指定がなされているだけであって、巡査は、交代で屯所から「交番所」まで行き、そこで立番等の活動を行いました。
しかし、風雨の際など支障が多かったので、およそ半年後の明治7年8月に東京警視庁がこの「交番所」に施設を設置することを決定し、そこを拠点に周辺地域のパトロール等を行うこととなりました。
以降、施設の置かれた「交番所」が増えていき、明治14年には、「交番所」は「派出所」と改称されました。

「派出所」が全国に設置されるようになったのは明治21年のことであり、同時に、「駐在所」も設置されました。
「派出所」の施設を拠点に交替制勤務を行う警察官と、「駐在所」の施設に居住しながら勤務する警察官が、地域社会の安全の確保に当たるという、交番・駐在所を中核とする現在の地域警察の原型がこの時に生まれました。

派出所の名称が長く続きましたが、「交番」の呼び方が知られていたことから、1994年(平成6年)に正式名称が「交番」となりました。
平成16年4月1日現在、全国に交番は6,509か所、駐在所は7,592か所設置されています。
この数は、全国の市町村数の約5倍であり、全国津々浦々に交番・駐在所が設置され、地域住民の生活に密着した警察活動の拠点となっているということです。

交番にお勤めのお巡りさん、地域の安全を守って頂き、本当にありがとうございます。

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1 コメント

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KOBAN (iina)
2017-02-18 08:25:48
交代で番にあたるので 「交番」 というのでした。
世界に KOBAN として認知されているのですから、治安維持に効果があって、われわれも安心です。

徳川幕府の大政奉還後の明治4年に採用されてますから、あるいは職を失った侍たちのために考えられたのでしょうか ?


> スズメものんびりと日向ぼっこですね。この二羽のスズメは夫婦なのでしょうか、ピッタリ寄り添って仲がいいですね。
はじめは6から7羽がいましたが、カメラを構えたら2羽を残して飛び立ちました。その2羽は、夫婦雀かもしれません。^^


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