らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

真田丸の史跡を訪ねる(4)円珠庵・鎌八幡

2016-10-09 | 地元紹介

大阪市天王寺区の真田丸ゆかりの地を訪ねていると、真田幸村に関する史跡としてあまり知られていないお寺がありました。
そこは円珠庵・鎌八幡で、大坂冬の陣の折り、真田信繁(幸村)が戦勝祈願したと言われているお寺です。
真田丸の聖地と言われている三光神社から300メートルほど西に行ったところにあって、この辺りまでが真田丸と言われる出城だったようです。

今日は「円珠庵・鎌八幡」をご紹介します。

「鎌八幡の由来」
円珠庵・鎌八幡がある真田山のこの辺りは、遠い昔、百済・高句麗・新羅から来た使節を迎える鴻臚館(こうろかん)があり、三韓坂(さんかんざか)と呼ばれる坂がありました。
その坂に一本の榎の霊木があり、地域の信仰を集めていたそうです。
約400年前の大坂冬の陣の折、この地に陣所を構えた真田信繁(幸村)がその話を聞き、慣習にならってその木に「鎌八幡菩薩」と称して鎌を打ち込み祈祷したところ、大いに戦績を上げることができたと言われており、これが鎌八幡の由来となっています。

・円珠庵内部は撮影禁止なので門だけをご紹介します。


その後、江戸時代初期に、国文学者として著名な契沖(けいちゅう)が境内に居を構え、円珠庵と称して研究と同時に信仰してきました。
この頃からこの寺は必勝祈願の祈祷寺として信仰されているそうです。

境内の一角には、伝説となっている霊木(御神木)がそびえています。
この木に祈りを込めて鎌を打ち込むと、どんな悪縁でもスッパリと断ち切ることができると言われていますが、鎌八幡が悪縁切りとして有名になったのは昭和に入ってからのようです。
頭痛やぜんそく、痔といった病根から男女の縁、怨恨や因縁などを絶つことができ、更に悪霊払いや厄払いにも効果があるということです。

ただし自分で勝手に打ち込むのではなく、住職にきちんと祈祷をしてもらってからだそうです。
現在は幹が見えなくなるほどびっしりと鎌が打ち付けられており、圧倒的な存在感を放っているとのことです。

・山門には、契沖旧庵(円珠庵)跡ならびに墓の石碑が建っています。


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