らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

鯱(しゃちほこ)の目的

2017-07-29 | 趣味

鯱(しゃちほこ)と言えば、名古屋城の金の鯱が有名です。
名古屋城に限らず 他の多くの城にも鯱が飾られていますが 普通は瓦か石、せいぜい銅製ですが、天守に鯱を飾ったのは鯱が水を吹く魚という伝説に由来することからのようです。
つまり鯱は城の火除け、防災のまじないで飾られているのです。
 
鯱とは、姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物ですが、火事の際には水を噴き出して火を消すという言い伝えがあり、建物の大棟の両端に取り付け、鬼瓦同様守り神とされました。
元は寺院や堂塔内にある厨子等を飾っていた鴟尾(しび)が原型で、織田信長が安土城天主の装飾に取り入り使用したことで普及したといわれています。
なお、一字でも鯱(しゃちほこ)と読み、鯱鉾とも書かれます。

「大阪城大棟の鯱瓦」
豊臣秀吉築城の大阪城の大天守には金色に輝く1対の鯱瓦が最上部に飾ってあったそうで、昭和6年(1931年)に推定復元されました。
平成8年に修復された現在のものは、青銅製の鋳物に金箔を貼り付けたもので、下の画像はその原寸大の複製です。
阿・吽一対の内、この画像は大棟南側の阿形(雄)で、高さ2.19m、前後幅1.10m、左右幅75㎝、重量400㎏、金箔3360枚(三度押し)だそうです。

・これは大阪城内に展示されている鯱瓦で、阿形(雄)の原寸大の複製です。(2014年10月撮影)


日本の城に鯱がついているのは、冒頭にも書いたように、火除け、防災のお守り神的存在からです。
日本家屋には防火の意味を込めて、水に関係の深いものを配することがよくあります。
例えば、瓦に「巴(ともえ)」の紋様がよく描かれますが、これは水の流れを象徴しています。
また竜・雲・雷文(らいもん)や、そのものずばり「水」と書かれることもあります。

今日は鯱(しゃちほこ)についてご紹介しました。
 
・大阪城大棟南側に飾ってある鯱・阿形(雄)で、展示されている鯱(複製)のオリジナルです。(2014年10月撮影)


コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする