臆病なビーズ刺繍

 臆病なビーズ刺繍にありにしも
 糸目ほつれて今朝の薔薇薔薇

日暦(11月30日)

2016年11月30日 | 我が歌ども
○ 長官を補佐して余りある口説!萩生田光一お主も言うな!

○ 爾後彼は黙して語ることも無し鳥越さんは何処に消えた?

○ 平成の天一坊こと菅長官狙って座れる総理の椅子が 
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日暦(11月29日)

2016年11月29日 | 我が歌ども
○ FORESTAが『ずいずいずっころばし』歌ってる「おっかさんが呼んでも行きっこなしよ」と
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日暦(11月28日)

2016年11月28日 | 我が歌ども
○ ラブチェアに空白満ちて祝日の午後一時半ブルマン苦し

○ 黒生の缶タグを引く力もて君を愛する気など無い吾

○ 船旅の途上の如き雰囲気を味わいに行く日比谷のスタバ

○ かき氷一杯分の冷たさに別れたきりの彼女のその後
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結社誌「かりん」10月号より(岩田欄抜粋)

2016年11月27日 | 結社誌から
○ トイレの紙ぐるぐるとるはもつたいないもつたいないとぞ大正びとわれ (川崎)岩田 正

 「大正びと」ならぬ〈昭和十五年生れ〉の私・鳥羽省三も亦、「トイレの紙ぐるぐるとるはもつたいないもつたいないとぞ」思っています。


○ 「主よ」と呼ぶしづかな声をわれはもたず目つむれば夏の空に樹が響る (市川)日高堯子

 吾も亦、「『主よ』と呼ぶしづかな声」を持っていない人間でありますが、今、「目」を「つむれば」、部屋の中を飛び舞う死に損ないの蠅の羽音が聞こえて来ます。


○ 華氏百度日本に満ちて犬の鼻、蛙の水かき、わが脳乾く (つくばみらい)坂井修一

 「華氏百度」とは、摂氏に換算すると「37.8度」に過ぎません。
 仮に日本中が摂氏37.8度の高温に見舞われたとしたら、「犬の鼻」や「蛙の水かき」が「乾く」かも知れませんが、「わが脳」即ち、鳥羽省三の「脳」は「乾く」暇も無く、極めて順調に活動することでありましょう。
 東京大学大学院の教授様よ、軟弱なことを言ってはいけませんぞなもし!
 

○ 「国の秀や久住や高し」ちちははの飢ゑて仰ぎし久住連山 (千葉)川野里子

 「草深野ここに仰げば国の秀や久住は高し雲を生みつつ」とは、北原白秋作の一首であり、竹田市久住町には、この歌を刻んだ石碑が立っている。


○ 鳩山邦夫の訃報届きぬ椰子しげる公園にけふも舞ふ青き蝶 (台湾)日置俊次

 今は亡き・鳩山邦夫と「蝶」との関係、また、彼と台湾との関係は、本作の読者の皆様のご存じの通りでありますが、鳩山邦夫と本作の作者・日置俊二氏との関係は、寡聞にして私も知りません。


○ 手術のたびあと二年は生きたしと夫の二年の更新つづく (横浜)佐波洋子

○ オウム教にも大臣をりき 表情なき顔が議事堂の組閣にならぶ (横浜)池谷しげみ

○ やあやあ我はと始まるような戦争をなつかしむのは危険だけれど (沖縄)松村百合子

○ 鵺鳴くは地震の前触れかもしれず遠く近くを救急車ゆく (川崎)池内桂子

○ かまびすしすだく政治家蟬の声新緑染むまぶたをとぢむ (小野田)高崎淳子

○ 気位が高いと言へばすこし違ふよそよそしさが持ち味であり (浜田)寺井 敦

○ 一日の疲れの量に触れるごとまぶたの上に指先を置く (我孫子)遠藤由季

○ 二段階認証のやうな仏壇用ライターにて線香に火を移したり (横浜)鹿取未放

○ 憧れの名残りのごとくかすれつつ飛行機雲に白さまだある (さいたま)古志 香

○ 大きなる水玉模様の衣をまといはじけて歩く術後二年を (川崎)佐怒賀弘子

○ 辞書くりて見つけたる語の「隠し」には三つ目に載るポケットの意味 (新発田)泉 弘子

○ いいよどむ言葉をたれも補うな悲哀のごときもの消ゆるまで (新潟)西埜明美

○ わたし今何かをうたいたいだろか蟬全霊で鳴いている昼 (新潟)髙崎尚子

○ この夏も久住守景が妻子連れ涼みに来さうな夕顔の棚 (東根)庄司天明

○ 祝ひごとの後に聞きたり友の娘うつ病み飛び下り自死したること (千葉)齊藤みつ子

○ 棕櫚の葉にすがる二匹の空蟬をよけてホースの水を放ちぬ (鹿児島)辰野千鶴子

○ あの蟬にどんな世界が開けたか空蟬は虚空を見つづける (水戸)前野道子

○ 姉妹五人叔母につれられ亡き母の声聴くと訪ひし降霊の家 (八王子)白河里子

○ 良き事は気のせいなればうち捨てていつもの心保ちてゐたり (水戸)園部啓子

○ わが病や小康戻り白猫の野良また家に棲みつくらしき (千葉)田中茂子

○ 全局で選挙速報始まりぬカリンニコフに逃避する夜 (松戸)あさひな公枝

○ 親を送りはじめての夏私の立ち位置がいまだに分からずにいる (滋賀)佐々木まどか

○ お月さま見上げ本日平穏に勤めたことをまず感謝せり (横浜)高橋律子

○ 虚しさを両ポケットに閉ぢ込めて歩行マシンの一歩踏み出す (鹿児島)鷲尾陸子

○ 日に四度コーヒーを飲み浮かびくる歌会でしやべりしおのが愚かさ (盛岡)鈴木梅子

○ 「まだ歌を詠んでゐるのけ」と問ふごとく遺影の義姉は小さく笑まふ (柏)苅部國松 
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結社誌「かりん」10月号より(作品ⅠA欄抜粋)

2016年11月26日 | 結社誌から
○ 栞ひも揺れて眠りを誘う時間図書館の窓を夏雲が過ぐ (広島)岩本幸久

○ 腰ひとつ痛いくらいで目の下に二匹のくまを飼う惰弱さよ (アメリカ)安永有希

○ きのふけふ油蟬啼きただ暑し迅く過ぎゆけこの世の時間 (静岡)泉 可奈

○ 作詞家も名司会者も横綱も星になりけり 昭和が終わる (千葉)愛川弘文

○ 妙なる白早暁の窓をはるかゆく八月六日と知らしめる鷺 (東京)櫻井千鶴

○ 警策に清しさ増して時も我も忘れて座せり寺の御堂に (那珂)池田美代子

○ 暑気払ひと梅干ひとつ口に入れ炎暑の街へ本買ひにゆく (豊橋)鈴木昌宏

 
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結社誌「かりん」10月号より(馬場欄抜粋)

2016年11月25日 | 結社誌から
○ 目と鼻と口あたふれば棄てられてゐし木片もみほとけと化す (横浜)高尾文子

○ 十字架の木は何ならむ風説に花水木といふレバノン杉といふ

○ 悪夢のごとくスーパーマリオが似合ふ首相リオにあらはれわれは萎えたり (つくばみらい)米川千嘉子

○ 待ちかねし友のメールをあけたれば友は逝きぬとその子が書けり (東京)草田照子

○ しだれ桜がくらくかぶさる引き戸開け入ればすずし黒谷西翁院 (京都)中津昌子

○ 飛鳥なる誕生釈迦仏立像のふたつのちくびくすぐりたきを (東京)大井 学

○ 朝仕事にもいだ枝豆売り終えてあとは何もせぬ日と決める (新発田)島津エミ

○ ほのぼのと煙草くゆらす仕草など暮れゆく海に向かひて思ふ (草加)平林静代

 2014年10月25日死没の歌人・雨宮雅子(享年・85歳)に対する追悼歌と思われる。
 作中の「海」とは相模湾。
 雨宮雅子の歌集『昼顔の譜』に「北緯三五度東経二二九度相模湾沖きみが奥つ城」という、亡きご夫君・竹田善四郎氏を相模湾で海洋葬で弔ったと思われる一首が残されている。

○ 溺死者や胎児の屍流れ着く潮溜リもつマンションの脚 (東京)寺戸和子

○ 案内図天地まはしてわれも見る をみなの基点は常に自にある (東京)石井照子

 

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今週の「朝日歌壇」から(11月13日掲載分・其のⅣ)北方四島以南、本日堂々特出し大公開!

2016年11月24日 | 今週の朝日歌壇から
[佐佐木幸綱選]
○ うろこ雲白く輝き蒼穹の天につながる天の橋立 (越前市)内藤丈子

 「うろこ雲」の正式名称は「巻積雲」。
 他に「鯖雲」や「鰯雲」などとも呼ばれているが、そうした通称の由来は「白色で陰影のない非常に小さな雲片が多数の群れをなして集まり、魚の鱗や水面の波のような形状をしている」事に因るのである、とか。
 「うろこ雲白く輝き蒼穹の天につながる」という、本作の歌い出しから第四句までの叙述は、この雲の特徴をよく捉えているものであり、その「うろこ雲」が日本三景の一つの「天の橋立」と「つながる」ことに因って現出する光景こそは、まさに〈天下の絶景〉とも称すべき絶好の秋景色でありましょう。
 [反歌] ごくせんの仲間由紀恵のヤンクミの股から覗く天の橋立

 〈注〉 沖縄出身の女優・仲間由紀恵さんも今では立派なアラフォーであり、少し薹が立った存在ではありますが、彼女こそは、整形に依らぬ正真正銘の美人女優でありましょう。
 ところで、彼女のたった一つの欠点は、俗に言う「ガニ股」である、という点である。
 その彼女の「ガニ股」越しに覗く天の橋立こそは、日本有数の奇景でありましょう。


○ ラグビーのトライのシーン映されて平尾誠二さん早過ぎる死 (鳥取県)表いさお

 昨年来のラグビー人気のトップスターとも言うべき、あのヤマハ発動機の五郎丸歩選手は、今、何処で何を遣っているのでありましょうか!
 是れを以て知るに、我が国のラグビー人気は、所詮、一時的なものでしかありません。
 従って、「平尾誠二さん」は〈死に花を咲かせた〉と謂うべきなのかも知れません。


○ 鯉おどるユニホーム着け声援す赤赤赤の広島球場 (呉市)宇津和子

 〈万年Bクラスの広島カープ〉がセントラルリーグの覇者となった今年〈にわか広島カープファン〉が、横浜スタジアムや東京ドームに出没して、正月でもないのに猿廻しの太夫のような赤いちゃんちゃこを着てスタンドで踊っていた事を私は知っています!
 然しながら、日本シリーズを制覇してこそ真実の野球界の覇者ではありませんか!
 前田健太が去り、黒田博樹が引退した来シーズンの勝利者となってこそ、真の意味の広島カープ人気ではありませんか!
 昨シーズンのセントラルリーグの覇者・ヤクルト・スワローズのテイタラクを見なさい!
 彼ら、ヤクルトスワローズの選手諸君の二の舞を踏まないようにして下さい。
 [反歌] 赤赤や赤赤赤や赤赤や赤赤赤の赤字のカープ


○ 秋日和ひと多ければ背伸びして写メール掲げるコスモス畑 (志木市)小高美江子

 その昔、「ラジオと懸けて何と解く」という定番のクイズがありまして、その答は「秋の花畑と解く」であり、その心は「菊(聴く)ばかり」でありました。
 要するに、その頃は、事ほど然様に秋の花としての菊の人気は高かったのでありました。
 然るに、昨今に於いては秋の花としての菊の人気は下がる一方であり、現に先日私が足を運んだ菊花展なども、入場者の殆どが加齢臭をぷんぷんと香らせる老爺・老婆ばかりで、彼らの放つ加齢臭と菊の香とが一体となって、会場内には一種異様な雰囲気が漂っていました。
 その菊とは対照的に、昨今の秋を彩る花として人気が高まって来たのは、本作にも登場し、我が国の歌謡詩を代表して近々ノーベル文学賞を受賞するに違いないと噂されているシンガーソングライター・さだまさし作の『秋桜』にも登場する「コスモス」である。
 この花の何処がそんなに宜しくて日本全国各地に「コスモス迷路」ブームを巻き起こしているかと言うと、それは一に、この花の明るさと清楚さであり、その二は、この花を栽培する上での容易さでありましょう。
 私は、横浜市内での教員生活を終えた後の八年間を、北東北の〈市〉とは名ばかりで、ひょっとすると狐や狸や獺や日本狼などが出没かも知れないような田舎町に棲息して居りましたが、その際驚いたのは、新築後五年にしかならない自宅の空き地(庭)と国道十三号線沿いの自宅前の空き地が、間も無く花を咲かせるだろうと思われるコスモスで埋もれていた事でありました。
 その原因は、新築したばかりの自宅を留守番代わりに家賃無しで住まわせていた、私の連れ合いの姪夫婦が、お金と手間を惜しんで庭の手入れを怠っていた点にもありますが、何処から飛んで来たかも判らないコスモスをそのままにしておくと、その翌年からは、まるで倍々ゲームのようにして自然に生育し、消毒や剪定などの世話一切を要しない、この植物の特質にもあろうかと思われます。
 ところで、本作の意は「秋日和の一日、手軽なハイキングとして、スマホを携えて最寄りの『コスモス畑』に出掛け、友人宛に『写メール』を送ろうとしたところ、あまりにも見物客が『多ければ』『背伸びして』『写メール』を撮っている」といったところでありましょうが、かつて私が住んでいた、件の田舎町の自宅前の国道が時ならぬ混雑に見舞われて、最寄りの交番から駐在さんがお出ましになり、交通整理に当たった事がありましたが、今になってつらつらと思うに、あの原因は、あのコスモスにあったのかも知れません。


○ 山畑の里芋の葉の揺れ止まず狐の親子きて揺らすらし (伊那市)小林勝幸

 本作の作者は、結社誌「かりん」の「作品ⅠA」欄でお馴染みの小林勝幸さんである。
 「かりん」の十月号に、彼・小林勝幸さんは六首の作品を発表なさって居られますが、その裡の一、二首目の作品は、「藪萱草沢潟の花咲くなべに茂吉を思ひ久孝を恋ふ」、「赤彦の歌碑のかたへの石に坐り昼餉しをれば蜩あまた」と、先輩歌人の方々を偲ぶと共に、長野県の住民ならではの郷土色豊かな佳作である。
 ところで、掲出の一首の意は、「『山畑の里芋の葉』が、止む事なく『揺れ』ているが、その原因は『狐の親子』が『きて揺ら』しているものと思われる」といったところでありましょう。
 察するに、「山畑の里芋の葉の揺れ止まず」という歌い出しから三句目までの叙述は嘱目の景色であり、『狐の親子きて揺らすらし』という下の二句は、田舎暮らしの高齢者歌人たる小林勝幸さんのロマンチストたる所以を遺憾なくご発揮なさった想像句でありましょう。
 ところで、本作の読者の方々の中には、私が、本作の作者・小林勝幸さんを名指しして、「田舎暮らしの高齢者歌人たる小林勝幸さん」などと、先輩歌人に対しての礼節を欠いているとも、侮辱しているとも思われる文言を書き連ねている事に関わって、限りなくご不満を覚えられ、「こんな事ばっかり書き連ねているブログなんかいずれ炎上してしまうこと必然である!」などと憤懣やる方無き御仁も、或いは居られましょう。
 だが、よくよく考えてみますると、こうした無作法な文言在っての「臆病なビーズ刺繍」でありますから、その点に就いては、枉げてご許容賜りたく、宜しくお願い申し上げます。 


○ 押して引くこれが大事とアドバイスくれたのは幼馴染みの男子 (富山市)松田わこ

 「男の生徒」即ち「男性の生徒仲間」を指して「男子」と謂うのは、この年代特有の羞恥心から来るものと判断される。 
 それにしても、松田わこさんよ!「幼馴染み」の中学三年生のくせして、「押して引くこれが大事」と「アドバイス」をして呉れるなんて、敵さんはなかなかの狡賢い奴!
 ゆめゆめご油断召される毋れ!
 「私はこれでも日本全国規模で名の知れた歌詠みなのよ!」などと威張っていると、その裡に身ぐるみひっ剥がされて放課後の音楽教室で、彼・男子に馬乗りになられることだって有り得ましょうから、決して、決して、彼に気を許してはなりませんぞ!
 それにしても、「押して引く」とは、中学生とは思えないような、なかなかに意味深な格言ではありませんか!
 松田短歌姉妹のお妹さんの松田わこさんが、「押して引く」という、この意味深な格言の真実を知るのは、「ずっとずっとずっと先のことであれ!」と、私・鳥羽省三は、神様に祈らずには居られません。


○ 列島のどこかでまたも地震ふりて今朝中空にうすき残月 (福島市)美原凍子

 「『今朝』の『中空にうす』く『残』っている『月』」とは、「陰暦十六日以後の、夜が明けても西空に残っている月」即ち「有明の月」であり、この現象自体は、「列島のどこかでまたも地震」がふる予兆でも何でもありません。
 こうした(その時代の常識から判断して)有り得ないような事をいろいろと言いふらす女性を指して、ヨーロッパの中世社会に於いては「魔女」と言い、「魔女狩り」の対象者として、火炙りの刑に処したし、とのことである。
 従って、本作の作者・美原凍子さんもよくよく注意して短歌を詠まなければなりません。


○ 柿の実が夕陽の色に熟れはじめ夕焼け色となりて木枯らし (京都市)五十嵐幸助

 「生り始めは青かった『柿の実が夕陽の色に熟れはじめ夕焼け色となりて木枯らし』が吹く季節になる」とは、真に自然観察の宜しきを得た佳作である。
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日暦(11月23日)

2016年11月23日 | 我が歌ども
○  真実の闇は工事費・地価にあり政官業の結託にあり

○  豊洲など問題外の風吹いて元都知事殿にんまりとせり

○  トランプが落とし所の豊洲かも百合子と慎ちやんほつとひと息

○  帰るとも出るとも未だ判らないご仏前の額も未決定

○  法要は心の在り方おのずから亡き人のこと偲べば宜しい

○  昔なら糸し糸しと言う戀が如何なる故に花を手折つた

○  メキシコに扉を立てても問題は解決しないトランプどうする
 
○  佐田が逝き岸が惚けたる今の今なんたる故の「君の名は」ブーム
   
○  啓二逝き恵子呆けたる今頃に何たる訳で「君の名は」ブーム

○  夜ごと夜ごと「イエス」ばかりの境涯で若死にしたる長崎の人

○  言うほどの夫婦仲ではなかつたが思い出しても虫唾が走る

○  カンパ箱三度廻した集会で手にした寄付金百円足らず

 
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今週の「朝日歌壇」から(11月13日掲載分・其のⅢ)決定版、堂々特出し大公開!

2016年11月22日 | 今週の朝日歌壇から
[馬場あき子選]
○ 風邪に臥す単身赴任の夕まぐれ手足より化す山椒魚と (名古屋市)長尾幹也

 「単身赴任」という孤独な身の上である老齢に近い男性が「風邪に臥す」という状態で、「夕まぐれ」という時刻に置かれているならば、自らを井伏鱒二作の小説『山椒魚』のヒーローに準えるのも、或いは無理からぬ事かと思われます。
 然しながら、井伏鱒二作の『山椒魚』のヒーローの「山椒魚」の場合は、彼を拘束している狭い洞穴から一生涯、脱出できない訳ですが、本作のヒーローの長尾幹也さんの場合は、定年退職を限りとして、山椒魚を拘束している洞穴にも等しい「単身赴任」の地、名古屋から脱出する事が出来る訳ですから、そんなにも心配する事はありません。
 そうです。
 彼・長尾幹也さんは、現在、ご自身が置かれている状態を、〈誰からも拘束されない自由な境遇〉と捉えられて、もう少し視野を広めるために経験、一例を挙げて説明すれば、遊び好きな名古屋嬢を同行しての不倫旅行などもなさるべきでありましょう。
 [反歌] 風邪に臥す単身赴任の夕まぐれ不倫の妄想ますます募る


○ アメリカンドッグにつけるマスタード秋に付け足すように付け足す (神奈川県)九螺ささら

 「アメリカンドッグにつけるマスタード」のあの色、黄色とも飴色とも茶色ともつかない微妙な色。
 あの微妙で寂しげな色の「マスタード」を、まるで枯葉色の秋景色に「付け足すように」して、本作の作者の九螺ささらさんは、「アメリカンドック」に「付け足」して、自らの孤独を紛らわそうとしているのでありましょうか!
 もしもそんな事でしたら、この際思い切って二宮尊徳翁のお膝下を離れられ、名古屋市にでもお出掛けになられましたら如何でありましょうか!
 名古屋市では、あなた様と同じ朝日歌壇の入選席の常連中の常連の長尾幹也さんが孤独を託って居られますから、何かとご都合が宜しいかとも思われます。 
 [反歌] 外苑に公孫樹舞ひ散る頃となりアメリカンドックのいよいよ辛し 


○ 秋の蠅動き鈍りて容易に生け捕りペットの蟷螂の餌 (アメリカ)郷 隼人

 作中の「容易」に「イージー」と、「蟷螂」に「かまきり」とのルビ有り。
 という事は、本作に於いても、本作の作者の郷隼人さんは、郷隼人流短歌の極意を遺憾なくご発揮なさって居られる事になりましょう。
 それにしても、「蟷螂」は「ペット」になり、「秋の蠅」は「ペットの蟷螂の餌」になるとは、その判断が頗る難しい場面ではある。
 [反歌] 坂本は動き鈍りてイージーなゴロをファンブル逆転許す


○ 今はもう帽子掛けですあの頃は僕のすべてであったギターよ (筑後市)近藤史紀

 彼の有名な武田鉄矢氏にとっても谷村新司氏にとっても、青春時代の「ギター」はガールハントの道具であったと言う。
 その「ギター」が、本作の作者の近藤史紀さんの「あの頃」の「すべてであった」のは、彼にとて青春時代が在ったはずでありますから当然の事でありましょう。
 その「ギター」が「今はもう帽子掛けです」とは、筑後市にお住まいの近藤史紀さんは、何という情けない告白をなさって居られるのでありましょうか!
 [反歌] 今はもう帽子掛けにもなりません!立てど玉砕!立たねばケチョン!


○ 体どうかねと九十歳の男がバイクに乗り自家製野菜を山ほどくれる (飯田市)草田礼子

 「老老は相身互い」という図柄でありましょうか?
 それにしても、いくら気心の知れた間柄とは言え、現役バリバリの女性に向かって「体どうかね」とは、あまりにも大胆かつ淫靡極まりない言い条ではありませんか?
 [反歌] 大蒜に韮にヤマイモ・生姜・葱 強壮野菜を山ほど呉れて


○ 動物園飼育係を勤め上げ犬も飼えない歳に行き着く (所沢市)小坂 進

 人の嫌がる「動物園」の「飼育係を勤め上げ」たとは、なんとも立派な心掛けでありましょう。
 だが、その結果として「犬も飼えない歳に行き着く」とは、思いもしなかった事でありましょう。
 という事は、「人間、必ずしも忍耐し努力すれば、良い結果を得られるとは限らない」という、俗世間的な諺の正しさを実証した事になりましょうか?
 [反歌] 日銀の総裁一期を勤め上げアベノミクスのインチキ暴露!


○ 職退きて巡回図書の常連の夫はわづかに優しくなつた (前橋市)荻原葉月

 本作の作者は、結社誌「かりん」の「作品Ⅲ」欄でお馴染みの荻原葉月さんである。
 彼女は「かりん」の十月号に「介護手袋」というタイトルで六首の作品を発表なさって居られますが、その裡の二首目の「見舞ふたびこれが最後かと思ひつつ叔母の病室六回目訪ふ」は、作者の気持ちの優しさやお人柄の宜しさが偲ばれる作品として拝見させていただきました。
 また、五首目の「『厚化粧の女』と言はれ『痣がある』と白状して同情を買ふ」は、彼女独特のユーモアセンスを十分にご発揮なさった佳作として拝見させていただきました。
 ところで、群馬県前橋市の前橋市立図書館では、移動図書館「ひろせ号」が市内各地を巡回していて、市民の知識の向上と読書意欲の増進を図らんとしているのでありますが、本作の作者のご亭主殿は、「職退きて」以後「巡回図書の常連」となり、その結果として、奥様の葉月さんに対して「わずかに優しくなつた」という事でありますが、それこそは、計算外の〈ひろせ号効果〉と言うべきであり、移動図書館「ひろせ号」の巡回に関わる方々にとっては真に喜ばしい事でありましょう。
 [反歌] 職退けばご亭主殿も粗大ゴミ優しくならねば定年離婚


○ 卵かけごはんは日本だけと知るほかにあるのかこれほどの味 (坂戸市)山崎波浪

 太古の昔より粗食を以て知られる、埼玉県民なればこその一首でありましょう。 
 それにしても、たかが「卵かけごはん」を、「ほかにあるのかこれほどの味」とまで仰ってご推奨なさるとは、本作の作者・山崎波浪さんは、「卵かけご飯推奨協議会埼玉県支部・坂戸市細胞」の一員でもあられましょうか?
 ところで、「卵かけごはん」にはお醤油が付き物。
 塩分の摂り過ぎは万病の元ですから呉れ呉れも御注意なさって下さい。
 [反歌] ソース掛けご飯とか言ふ粗食あり学生時代の吾の常食


○ 十八年共に暮らしし犬逝きて母ひとり見る島の夕焼 (さいたま市)齋藤紀子

 「そんなことを仰るんでしたら、埼玉市のお住まいにお母さんをお迎えなされば宜しいのに!」と言いたくもなりますが、そう簡単には行かないのが現代社会というものでありましょうか? 
 「島の夕焼」と言えば、私にとって、思い出されてならないのは〈金子みすゞ〉作の詩「大漁」である。

    朝焼小焼だ
    大漁だ
    大羽鰮の
    大漁だ。

    浜は祭の
    ようだけれど
    海のなかでは
    何万の
    鰮のとむらい
    するだろう。

 と言う、たったの十行二連だけの自由詩が、昭和32年12月20日に岩波文庫の一冊として刊行された与田準一編集の『日本童謡集』の114頁目に掲載されていることを、本ブログの読者の方々はご存じでありましょうか。
 この詩の作者の金子みすゞ(本名・金子テル)は、明治36年(1903年)4月11日に山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)で生まれ、昭和5年(1930年)3月10日にわずか二十六歳という若さで亡くなりましたが、その間の大正末期から昭和初期にかけて五百編余りの詩を綴り、その多くが大正12年(1923年)9月に、『童話』『婦人倶楽部』『婦人画報』『金の星』の4誌に一斉に掲載されて、当代人気の童謡詩人・西條八十から「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛された、とのことであります。
 私は、今から四十年前に彼女の故郷の長門市仙崎町に足を運んだ事がありますが、その当時は〈金子みすゞ〉の「ゞ」の字も知らなかったので、仙崎港から船に乗って対岸の青海島に渡って、あまり美味しくもない夏蜜柑を食べて帰って来ただけの事でありました。
 その日の夕方に、萩市の〈饂飩屋・砂場〉で食べた素うどんの美味しかったことよ!
 [反歌] 遍照寺 みすゞ通りに面した一向宗寺院といふ本末転倒 


○ わが父の使ひ残しし杖はいま妻の歩行の手助けとなる (清瀬市)石井 孝

 「虎は死んで皮を残し、父は死んで杖を残す」という図柄でもありましょうか?
 [反歌] 我が父の忘れ形見の弟に釣瓶盗られて貰ひ水
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今週の「朝日歌壇」から(11月13日掲載分・其のⅡ)北方四島以南、本日特出し堂々大公開!

2016年11月21日 | 今週の朝日歌壇から
[永田和宏選]
○ 大臣が七時間居て見たものは「落ち着いている」首都ジュバの街 (幸手市)森 暁香

 昨日、閣議決定された、南スーダンの国連平和維持活動への〈駆け付け警護条項〉は、作中の「大臣」の報告に基づいて付与されたものでありましょう。
 然しながら、「『落ち着いている』首都ジュバの街」に、如何なる理由で以て、国連軍が進駐したり、我が国の軍隊ならぬ〈自衛隊〉の隊員たちが駆け付け警護をしたりする必要があるのでありましょうか?


○ 戦闘を衝突と言うは易き事敗退を転進と言いしこの国 (東京都)飯田暢子

 我が祖国・日本もいにしえより、「撤退」を「転進」と言ったり、「敗戦」を「終戦」と言ったり、「全滅」を「玉砕」と言ったり、「占領」を「進駐」と言ったり、「武力介入」を「積極的平和主義」と言ったり、「粉飾決算」を「不適切会計」と言ったり、「偽装」を「誤表記」と言ったり、「体罰」を「指導」と言ったり、「増税」を「税と社会保障の一体改革 」と言ったり、「監視カメラ」を「防犯カメラ」と言ったり、「出来ちゃった結婚」を「授かり婚」と言ったりして、いろいろと言葉遊びをなさって居られますからね!
 斯くなる上は「無職無収入」の私などは「自宅警備員」なのかも知れません。
 就きましては「いざ鎌倉!」という場面になりましたら、何方か〈駆け付け警護〉にお出で下さいませ。


○ 楕円球持ちし姿に哀愁を感じさせたるラガーが逝けり (吉野川市)喜島成幸
○ かろやかにステップふんでかけぬける過去形はいやだ平尾誠二よ (神戸市)寺尾隆志
○ 同志社の紺とグレーのジャージーが一番似合う平尾誠二は (八尾市)水野一也

 世の歌詠み諸氏にとっては、この度の平尾誠二氏のご不幸なども、短歌を詠むに当たっての格好の題材の一つなのでありましょう。
 三者三様に格好付けては居られますが、所詮、同工異曲に過ぎません。


○ 「ほら見て!」と言う相手亡きさみしさよ秋明菊が咲き始めたのに (京田辺市)藤田佳予子

 「秋明菊」という花自体が一抹の寂しさを伴って咲くのでありますから、その花が咲いても「『ほら見て!』という相手」が居ない、作者の「さみしさ」は如何程であろうかと推し量られるのである。


○ 戻りたい同じ電車に乗りたくて二時間早起きしてた夏の日 (八幡浜市)大下まゆみ

 文意不明瞭な一首である。


○ のんびりと流れる雲になりたいと思ってしまう中三の秋 (仙台市)赤松みなみ

 仙台市にお住まいの赤松みなみさんも、いよいよ来春は中学入学ですか!
 中学の先には高校が、高校の先には大学が、大学の先には実社会が、実社会の先には生活苦が、生活苦の先には死が迫って居りますが、こんな世の中ですが、生きてさえ居ればそれなりに喜びもありますから、「のんびりと流れる雲になりたいと思ってしまう」などと、悲観的なことばっかり言わないで下さいよ!


○ コスモスの咲くころとなり私淑せし人の歌よむ阿毘羅吽欠 (西条市)亀井克礼

 作中の「阿毘羅吽欠」とは、「何か事を為そうとする時に唱える呪文の一種」であるが、本作の作者・亀井克礼さんにとっては、「私淑せし人の歌」を「よむ」ことがなかなかの困難事であるが故に「阿毘羅吽欠」と呪文を唱える必要があるのでありましょうか?


○ 釣る人も橋に凭れて見る人も男ばかりよ鮭上る川 (水戸市)檜山佳与子

 そう言えば、溜池や小川や港の岸壁や釣り堀などでも、釣り客の殆どは男性であり、仮に女性であったら、陸釣りされてしまう怖れがありましょう。
 そんなことはどうでも宜しくて、本作の作者の檜山佳与子さんは、本作に詠まれた光景を〈男社会〉の象徴として見て居られるのかも知れません。   
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今週の「朝日歌壇」から(11月13日掲載分・其のⅠ)北方四島以南、本日大公開!乞う、ご一読賛嘆!

2016年11月20日 | 今週の朝日俳壇から
[高野公彦選]
○ 千万を超える孤食の輪の中で今朝も元気に納豆食らう (宇都宮市)鈴木孝男

 宇都宮市にお住まいの鈴木孝男さんは、「千万を超える孤食の輪の中で今朝も元気に納豆食らう」などと能天気なことをおっしゃいますが、「千万を超える孤食」は、決して、決して「輪」を為すこと無く「てんでんこ」なるが故の「孤食」ではありませんか?


○ 山登り競争がないスポーツと言った彼女の言葉が愛しい (本宮市)加藤美紀

 お名前が「美紀」ですから、私はてっきり、本作の作者を女性であるばかりに思っていたのでありましたが、作中の「彼女」に着目すると、福島県本宮市にお住まいの加藤美紀さんはどうやら男性らしい?
 否、誤解の無いように申し上げますが、仮に、女性である加藤美紀さんが同性の「彼女の言葉が愛しい」と仰ったとしても、格別に不思議な事ではありませんけど!


○ 蟷螂を愛玩動物代わりに飼っている餌やる度に身構える奴を (アメリカ)郷 隼人

 作中の「蟷螂」に「マンテイス」と、「愛玩動物」「ペット」とのルビ在り。
 「郷隼人作の短歌の極意は、漢字書きの名詞にカタカナの振り仮名を施す点に在り」と私は得心して居りますが、たまには極意離れをなさったら如何でありましょうか!
 飼われて居ながらも「餌やる度に身構える」のは、斯く申す私・鳥羽省三や郷隼人さんを含めた動物の常でありましょう。


○ 死は必然生は偶然と夫説く胃の全摘で変わる人生 (飯塚市)春 春代

 「胃の全摘で変わる人生」とありますが、「変わる」のは人生観でありまして、決して、決して「人生」そのものではありません。
 何故ならば、飯塚市にお住まいの作者・春春代さんのご夫君殿が、この時点で「胃の全摘」手術を受ける事は、既に彼の「人生」の中に織り込まれていたのでありますから!
 それにしても「死は必然生は偶然」などと、奥様にお説きになられるとは、春春代さんのご夫君殿の何と達観なさって居られますことよ!


○ 期限切れの仲間がうろつく期限切れの弁当狙って深夜二時です (ホームレス)坪内政夫

 「期限切れの仲間がうろつく」とありますから、ホームレスの坪内政夫さんは、自らをも「期限切れ」の人間であると達観なさって居られるのでありましょうが、それはあまりにも手前勝手な達観でありましょう。
 何故ならば、私たち人間というものは、生まれたら最期「期限切れ」無しに働いて、生きて行かなければならない存在でありますから!
 それなのにも関わらず、「深夜二時」に「期限切れの弁当」を「狙って」、コンビニのゴミ箱漁りをするとは、何たる心掛けでありましょう! 


○ 悴みし指でひたすら葉書かく坪内さんの街に冬来る (男鹿市)天野美奈子

 入選狙い見え見えの作品ではありますが、私たち朝日歌壇の読者にとってのホームレスの坪内政夫さんは、あくまでも所在地不明、消息不明の人物である事を忘れてはいけません。
 それなのにも関わらず、そのホームレスの坪内政夫さんが「悴みし指でひたすら葉書かく」とか、「坪内さんの街に冬来る」とかと仰るとは、是、即ち、憶測もいいところではありませんか!


○ チベットからヒマラヤを越えてインドまで群飛のアネハヅル時に落つ (川越市)小野長辰

 「群飛のアネハヅル時に落つ」とありますが、それにしても思い出されるのは、耐震強度偽装事件の被疑者・姉歯秀次なる人物のその後の消息である。
 私の耳にしたところに拠ると、「件の一件が発覚した当時、震度5か6でパターンと倒れると報道された姉歯元1級建築士が設計したマンションは、今のところただの一棟として地震の被害に遭っていないとか?そもそも、国土交通省の定める耐震強度があまりにも強すぎる設定になっているだけで、姉歯氏の計算通り、1000年に1度の地震が来ても、彼らの物件やマンションはビクともしなかったのだ」とか?


○ 涼しげなガラス細工は灼熱の工房で作る。苦こそ美を生む (東京都)上田結香

 「苦こそ美を生む」とは、必ずしも限りません。
 疑う者は、斯く申す私・鳥羽省三の手になるブログ「臆病なビーズ刺繍」を一見せよ!
 艱難辛苦に耐えながら記しているこのブログの何処に「美」が在りや!



○ 重たげな稲穂を風に預けつつ金波の中にかくれる案山子 (大阪市)波々伯部宮三子

 私たち本作の読者は、作中の「稲穂」が、作中の「金波」と同一である点に留意しなければなりません。
 即ち、本作は「本来は稲穂を押し寄せる雀どもの被害から守らなければ役目を帯びた案山子が、折からの風に煽られて明滅する稲穂の黄金の波に、我が身を隠して与えられた役目を怠っている」という趣旨の作品なのである。


○ わが脳の海馬海を恋ひ呆とあるらし人の名を忘る (三鷹市)柴田典子

 作中の「海馬」に「タツノオトシゴ」というルビ在り。
 一首の意は、「『わが脳の海馬』が生まれ故郷の『海を恋ひ』呆然としているらしいが、その為に、私は親しい『人の名』さえも忘れてしまった」といったところでありましょうか?
    
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日暦(11月19日)

2016年11月19日 | 我が歌ども
○  未熟にて樹から落ちたる禅寺丸忍者修業の落第生だ

○  草りんご未だ青くて食べられず斉藤さんも捥ぐ気なさそう

○  お芝居に賭ける情念無くなれば蜷川幸雄もただのおつさん

○  俄か雨降れど唐傘さすでなし不二家のぺこちやん頑張り屋さん

○  行き帰りバスの席から見て通る池田会館なにする所?

○  夜になれば蝋燭みたいな灯を点す東京スカイツリーたまには休め

○  昼も夜も赤くてかなり目立つけど東京タワーのアナクロニズム

○  大阪梅田スカイビルの壁面は私を映す心の底まで

○  屋上で園児の帰りを狙つてる新宿東宝ビルのシンゴジラ
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日暦(11月18日)

2016年11月18日 | 我が歌ども
○  ポインセチアの鉢植ゑ並ぶ階段に反吐を吐きしか昨夜(よべ)の酔客

○  木枯らしに吹き煽られてスナックの電飾さながら路上に落花

○  爆買ひの隣国人の来ずなればアキバ界隈車道の広し

○  梯子車で枝打ちせし人降り来れば肩のあたりに銀杏の匂ひ
 
○  廃棄せむと紙類置き場に積み置きし漫画十冊誰か拐帯

○  一昨日の書斎整理の名残りとし床に散れるや志をり幾葉

○  顎鬚にひつ付いてゐた飯粒の乾かぬままに昼餉となりぬ

○  歌一首詠まざるままに寝ねし夜の彼は誰れ刻に揺り来つ地震(なゐ)は    
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日暦(11月17日)

2016年11月17日 | 我が歌ども
○  オホーツクの毛蟹まるごと食べたいが北方四島いまだ還らず

○  安倍ちやんが風疹閣下を招待し長門で催す涜職会席

○  太平の眠りを覚ますトランプのジョーカーならぬ貧乏カス札  
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日暦(11月16日)

2016年11月16日 | 我が歌ども
○ 「出来るまで帰しません」とはよく言うぜ!臨海セミナー湾岸制覇!

○ 髭を立て鹿爪らしき顔なるも森鷗外はバツイチ(?)なるぞ

○ バツイチもかなり怪しい鷗外はエリスどうした捨てたか邪魔と

○ 金鳥の蚊取り線香さながらに真つ赤に燃えて生きたし吾は

○ 呆けざる前にと思ひ詠む歌のノルマは一日二十首以上

○ 朝餉前に短歌二十首詠み終へつ後は極楽昼酒昼寝

○ 唇に紅をさと指し伊達眼鏡さらりと掛けて戦地にお出まし      
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