田舎者の映画的生活

田舎町に住んでいるナースが
何とか文化的生活を送ろうと
悪あがきしながら見た映画の感想の数々です。

映画「メアリと魔女の花」

2017年08月09日 | 映画・本
大叔母の住む赤い館に引っ越して来たメアリは、
ある日森の中で、青く光り咲く不思議な花、夜間飛行を見つける。
花のおかげで、不思議な力を得たメアリは、
魔法の世界のエンドア大学に迷い込む。
そこでついた些細な嘘が、
メアリと同じ村に住む少年、ピーターを窮地に追い込むことになる。
監督は米林宏昌監督。

あえて恵まれた環境であるジブリを退社し、
アニメ作品を作りあげようとした監督の志にまず拍手を送りたい。
何かと過去の作品や、ジブリ作品と比較され、
批判ばかりが目立ってしまうが、
何の力も持たない普通の少女の優しさと勇気がもたらす冒険活劇は、
爽やかな後味が残る秀作だったと思う。
魔法の世界に生きる動物や人、魔法によって生み出される様々なもの達は、
アニメならではのユニークな造形でイマジネーション豊か。
冒頭からスピード感溢れるアクション場面が繰り広げられるのも見所。

何より、普通の少女が主人公で、魔法なんていらないと、
自らの力で生きようとするその姿が印象的で、
今まで作られたよくある魔法映画とは違う魅力があると思う。
また、万能魔法の力を得て変身させられる人は、
バケモノとなってしまう様子が描かれているが、
大きなお金や権力などを持つと、バケモノになりかねないという、
現代社会への警鐘と見てとれた。

ボイスキャストは有名俳優ばかりで、
素の俳優の個性が濃く出てしまっている印象の人もいたが、概ね皆好演。
神木隆之介くんは、毎度ながら声の演技うまいなぁ。

米林作品では日常の機微を美しくかつ楽しく描いた
「アリエッテイ」が好きなんだけど、
今回はまた別なカラーの魅力があってなかなか楽しめた。次回作品も期待したい。
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