信州松本囲碁同好会 よね研 活動日記

長野県松本市で活動する若者を中心とした囲碁の同好会です。
活動の様子などを発信していきます。

次の一手

2017年07月06日 | その他いろいろ
オレがたしか大学時代に読んだ本で「至高の決断」という棋書がありました。
テーマ図に対して、3人のトップ棋士がそれぞれ次の一手を考えるというものです。
同じ局面からでも各棋士の棋風によって進行がかなり変わってくるところが面白かった記憶があります。

それを、オレの大学囲碁部の友人とやってみました!
メンバーはとっくん、いとえり、私よねつちの3人です。

一応、簡単に紹介すると、とっくんは当時の中大のエース格。厚み派の棋風。幽玄8段。ミスチル派。
学生時代は東・早・慶の選手や元院生Aクラスを何人か倒してます。
いま長野県大会に出てきたら優勝争いに絡むくらいの強さだと思います。

いとえりも中大の選手でした。
たしか高校生選手権女子の東京代表、女学の関東代表、女流アマの関東代表などなどの実績があるので本当は強いと思うんですけど・・・
諸々の事情であんまり強いと思われてないよね(笑)
棋風は、攻め100%(せめひゃく)の鬼天使。

ラインで話してるうちに突然はじまったこの企画。最初のテーマ図はこれです!
長野県のある大会で打ってきたオレの実戦から。こちらの白番です。

棋譜再生


ここまで黒に3,5スミ取られて走られてます。でも個人的にはこういう外勢の碁は嫌いじゃないです。
ただ、連敗中の相手だったのでこのへんでどうにか1勝を返したいと思っていました。
3連敗となるとだいぶ苦手意識出てくるからね(;^ω^)

42、44などとソレっぽく利かして46へ回ってみました。
黒は構わず47と打ち込み。白48、黒49の交換をしたところでテーマ図です。


下辺の42から動き出す手等、黒47に対してどう対応するかが焦点になりそうな局面です。

白の次の一手を考えてみて下さい(''◇'')ゞ










_____________________________


はい、ではそれぞれの回答を見ていきましょう。
まずいとえりの意見から。





いとえり「下ツケ!42・44の石は軽く捨てる。


    ちなみに第一感は42から押しだったんだけど、頭ハネくらうと苦しいかな」




とっくん「やっぱ攻撃的だねー。ちなみに下辺ツケから捨てようとすると、抑えたときに手抜かれると思うけどどこに打つの?」

いとえり「うーん。あんまりいいところないなあ。上辺の黒2間ビラキとか?」

とっくん「以上ってことでよろしいかなw では次オレは」




とっくん「まず考えたのが上ツケかなあ。問題として出されたらこんな感じ。ぶつかりからキリが怖そうだけど、白も左からぶつかれば利かしが働いて、白やれそう。」

よねつち「やっぱり上か下かのツケを考えたくなるよね」





とっくん「こういうときは弱い石を作っちゃいけない。右辺の打ち込みもあるので、それを補強する意味でもオレの一手はこれ!40から一間トビ!」

よね&いと「おー!」

とっくん「次にもう一回トべればなお良し。左上のカタツキで左、上、右を連動させるも良し。」
    「ただ右下の白の大ゲイマに対し、カドに置く手がまあまあ厳しいけど」

よねつち「たしかに左辺打ち込まれてちょっと困ったんだよね。」

いとえり「じゃあ、よね先輩は?」





よねつち「このトビでどうよ!?右下を補強しつつ、右辺の模様を広げた。」

とっくん「一番いい図だなw」

よねつち「ツケひかれて右下甘くなってるけど、碁盤大きく構えて打ちたい手を打てたという意味で印象に残ってるんだよね。」

とっくん「右下は地じゃないね。死ななければOK!」

いとえり「なっとく!」








という感じで、いかがだったでしょうか(^◇^)

このあといとえり嬢が眠くなったとおっしゃるのでこの日はここで打ち切りとなりましたw
また次回もお楽しみに。ではでは~。

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