ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

オスプレイと抗議デモ〜平成28年度自衛隊記念日 観閲式

2016-10-29 | 自衛隊

続いて、車両部隊の行進となるわけですが、その前に
この音楽隊の写真を見ていただけます?



音楽隊の写真なんですが、この中に歌手の三宅三曹がいると
教えていただきましてね。
この写真ではそうなのかなあという感じですが、
少し検索してみたら楽器も演奏されるようですね。

公式のプロフィールにはそういう経歴はないので、
もしかしたら音楽隊の誰か(偉い人)が、楽器を
やってみることを最近彼女に勧めたのかもしれません。

それにしても、この時の音楽隊ですが、写真でもおわかりのように
全員暗譜、つまり楽譜を見ないでで全ての曲を演奏しています。
自衛隊の音楽隊であれば頻繁に演奏する曲ばかりとはいえ、
これはさすがプロだなあと一人感心していた次第です。



それではまた車両部隊の説明に戻りましょう。
まずは国際協力平和活動派遣部隊からです。
この時に流れるのが「祝典ギャロップ」。

この曲を作った須摩 洋朔(すまようさく)は、陸軍戸山学校出身、
陸自中央音楽隊の生みの親ともいうべき人です。

このほかにも「順閲の譜」、空自のテーマソング「大空」、
「起床」「点呼」「食事」「会報」「課業(状況)開始」
「課業(状況)終了」「消灯(弔銃)」 などの陸自ラッパ譜を作りました。

個人的に「順閲の譜」は悪くないと思いますが、陸自の「分列行進曲」
海自の「軍艦」と比して「大空」ははっきり言ってテーマからして軽すぎ。
(第2テーマはちょっとマシですが)正直全く評価できません。 

この祝典ギャロップもこの作曲者特有のセンスが発揮されていて、
なんというか、芯のないキャベツみたいなスカスカした印象の曲です。
(感想には個人差があります)

ただ、スピード感だけはあるので(笑)、車両行進にはぴったりかと。



続いて偵察部隊。
指揮官は二等陸佐です。



偵察隊はオート(バイク)含め27両で編成されていました。



89式装甲戦闘車中隊。
自衛官妻Hさんは、これらのものが全て「戦車」にしか見えないと言っていました。



 
89式装甲戦闘車は、平成26年の御嶽山噴火の際、
救援活動に出動し活躍しています。



ところで、このトラックで行進している部隊なのですが、
(予備自衛官部隊だったと思います)
この手前の後ろ向きの人と向こうに女性が座っています。
よくよく見たら、ほかにも女性らしき隊員の姿が。


即応予備自衛官と予備自衛官の違いは、召集されて
前者は現職自衛官とともに第一線の任務に就き、
予備自は 第一線部隊が出動した時に、駐屯地の警備を実施する等、
後方地域で任務につくというところだそうです。



水か燃料タンクかな?と思ったら違いました。
施設科のこの車両は92式浮橋

なんと、この上に乗っているものをぽちゃんと水に落としたら
それがぱかっと開いて浮橋になるという・・・

92式浮橋展張


ご存知でなかったらぜひどうぞ。
橋の展開は1:50からです。 



化学科部隊のNBC偵察車。
放射能で汚染された地域での情報収集を行います。
NBC とは「核」「生物」「化学」を意味しています。



おなじく化学防護車。

車内の密閉度を上げ、空気浄化装置を装備することによって
乗員を外部の汚染から守りながら、
車外の放射線の測定や毒ガスの検知を行うことができます。



これもおなじく除染車。
2500Lの水槽と加温装置を搭載しており、
地域、施設等の大規模な除染作業を行います。

地下鉄サリン事件でも出動しました。

 

需品科部隊の浄水車。



このまま上に乗っているものが伸びて行き、タケコプターのように
くるくる回るのではないか、という形状をしていますが、
情報科部隊の通信車で、稼働時にはこれがひっくり返って
「ディッシュ」、つまり受信装置になります。


衛星単一通信可搬局装置 JMRC-C4。 

 

こちらも通信科。
85式地上レーダ装置1号(改) JTPS-P23


機甲科に配備されているとwikiにはありますが、これも
ブルーのマフラーの通信科車両として行進していました。



後ろに乗っているドローンに目が釘付け(笑)
今年はなぜか車両行進をしました。
これも通信科です。



前にも説明しましたが、揚陸用のゴムボートは彼らの中心となる「武器」。
西部方面普通科連隊。
指揮官は1等陸尉です。

日本版海兵隊 自衛隊水陸機動団



空自迷彩にブルーのスカーフ。
空自ペトリオット部隊です。

実を言うとなぜ空自に高射部隊があるのかいまだに謎なんですよね。
もともと陸自にあったみたいだし、部隊も習志野にあるし・・。

空自も少しは地上でのミサイル迎撃負担してもらわんと!
みたいな感じで創設されたんでしょうか。



弾道ミサイルを撃墜する能力を持つペトリオットPAK3の
レーダー装置や発射装置が続きます。




アンテナ・マスト・グループ(AMG)

あーまーげー(笑)とか読まないように。




総火演でおなじみ高射特科部隊。
対空戦闘部隊として侵攻する航空機を要撃するとともに、
広範囲にわたり迅速かつ組織的な対空情報活動を行います。



この発射を撮るのが好きです(弾速が遅くて撮りやすいから)。
93式近距離地対空誘導弾。





射撃用レーダー「信号処理部」。
地対空ミサイルセットの一部です(適当)



87式自走高射機関砲中隊。
航空機を撃ち落とすから付けられた愛称スカイシューター。
でも現場ではガンタンクとかハエたたきと呼ばれたり。


 

レーダー部分は装備展示のとき可愛らしくくるくる回っていましたが、
行進のときにはぢっとしていました。



野戦特科部隊の88式地対艦誘導弾。
総火演のときにはいつも

「沿岸に迫る敵舟艇を撃破します」

と画面で説明されるだけで実際には射撃は行いません。
普段はどこでどんな実弾練習をしているのでしょうか。 

 

155mm榴弾砲・FH70中隊指揮官。
シキツウに乗っての行進です。

 

155mm榴弾砲のノーズはこんな風にして支えていたんですね。 
総火演では富士山を描く高射を行ったりします。

一両あたりの調達価格が9億6,000万円と高額なため、
年間の調達数は数両に留まっている

ということです。 

 

榴弾砲の上で銃を構えながら観閲行進する隊員たち。



そして最後に戦車隊です。
おなじみ10戦車。
前回の観閲式における装備展示では人が群がっていましたが、
今年は動いているとき以外は誰も関心を払っていませんでした。
それだけみんな見慣れてきたってことなんでしょうね。



毎回、戦車の行進は思ったより進むのが速いので、周りに

「速い!」「速い!」

という嘆声が起こります。



そして90式。

前回ちらっと書いたのですが、なぜか今回74式の行進は行われませんでした。
総火演では普通に活躍していたのですが。
残念ながらそろそろ引退が近づいているということなんでしょうか。



陸自隊員の敬礼は明らかに海自のそれとは違います。
「今はあまり違わない」(防大で皆同じだから)という話もありますが、
こうしてみるとやはり肘を張って上げ、真横に突き出していますね。



ここまでで一応車両部隊の観閲行進は終わり、前にも書いたように
海外からの祝賀部隊が行進をします。



アメリカ陸軍ストライカー旅団のストライカー装甲車。
そして・・・、



海兵隊の機動展開部隊、MV-22、オスプレイです。



実は今回、こちらが比較的静かになったときだけ、
遥か向こうで拡声器の音がしているなあと思っていたんですよ。

「もしかして、なんか抗議してる?」

「なんかかすかに聞こえるね」

この程度だったんですけどね。

実際にオスプレイが通り過ぎたとき、彼らが石を投げたり
凧をあげたりするんじゃないかとワクワクしていたのですが、
それらしい報道もなかったのでメディアにも無視されたようです。

唯一自分たちであげてたHPによると、
朝霞駅から駐屯地近くまで抗議デモをやってたみたいですね。

「やめろ!軍事パレード 行っちゃだめ!南スーダン」

だそうです。



ところで、ストライカー装甲車のこのデコデコした装備は一体?
なんかわからないけどいろんな機能がありそうだなあ。



名前だけでなく、車体の横もやたらデコラティブで、
やたら強そうに見えるストライカー装甲車です。



続く。

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大空、大地、大海 (Coral)
2016-10-29 21:33:49
エリス中尉

大空は陸自の行進曲ですが、これでは海自に大地、空自に大海という曲があっても不思議はありません。まあ、幸い多分ありませんが、私も当初空自の曲だと思っていました。

因みに空自は空の精鋭ですが、中尉のコメントはどちらに対するものなんでしょう?

空自では空の精鋭が採用される前の曲の方が好きでしたが、米国の吹奏楽でよく演奏されているようですから、やはリ日本人の曲でなくてはということがあったのかもしれませんね。
空自の高射部隊 (Coral)
2016-10-30 17:03:41
エリス中尉

>実を言うとなぜ空自に高射部隊があるのかいまだに謎なんですよね。

上記疑問ですが、wikiに下記の記述があります。因みにこの手の部隊は世界の国々でも陸軍に限らず空軍でも運用されているようで、後継のペトリオットで見てみると、スペイン、ポーランドは陸軍が、ドイツ、ギリシャ、イスラエルなどは空軍が運用しているようです。私には空自の高射部隊、特に機動性高くなってからは陸自部隊に見えます。

以下、wikiより
地対空ミサイルの採用にあたっては、陸上自衛隊が「対空砲火の延長である」、航空自衛隊が「無人戦闘機である」として、激しい縄張り争いが展開された。結果、ナイキJを航空自衛隊が、ホークを陸上自衛隊が採用するという、玉虫色の決着がなされた。
それについては (エリス中尉)
2016-10-30 21:57:23
中だった方から大変詳しい説明をいただいたのですが、要するに

地対空ミサイルの所掌が陸(中SAM)空(ペトリ)と分かれているのは、元々、

陸がホーク(低空域・中射程)
空がナイキ(高層域・長射程)

と分かれていたのを引きずっているためですが、
防衛省内では陸は師団の行動範囲を守り、空は大都市を守るという役割分担になっているようです。

ということらしいです。
「玉虫色」についても、わざとあいまいなままにしているというのは
いろいろと政治的事情によるものだとか。

特別表彰された空自の部隊はペトリではありませんでしたが、
(特別表彰は実働した部隊ということなので当然かもしれません)
ミサイル防衛でご予算的に最も比重がかかっているのはここみたいですね。
coralさま (エリス中尉)
2016-10-30 22:15:27
えええ!「大空」って陸自の曲だったんですか?!
恥ずかしながら今初めて知りました。
「大空」も「空の精鋭」もわたしのiTunesライブラリに入っているので
(陸自と海自の音楽隊のCDをいくつか買って全部入れた結果)
どちらも大変よく聴き慣れている曲なのですが、言われてみて
なぜ「大空」を空自の行進の時に使われたと思い込んだか合点がいきました。

メジャーで、毒にも薬にもならない明るく無難な曲調がそっくりだからです。

つまり、もし両者を間違えなかったとしても、
わたしの「空の精鋭」に対する音楽的評価は「大空」とほぼ同じだったでしょう。

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