受験生のための『世界史B』

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受験生のための『世界史B』―古代インド[(2)仏教とジャイナ教]

2011-09-18 15:47:07 | 受験生のための『世界史B』(未分類)
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 どうもこんにちは。
 
 セプテンバーです。

 長らく更新を怠っていてすみませんでした。
 
 このたび、「よし、書こう!」という動機づけをしてくれたのは、当ブログに寄せられたひとつのコメントでした。

 その内容は、



 『はよ更新しろやハゲ』



 というものでした。

 いや、実際はもっとやわらかいコトバで書いてありましたよ。
 このブログにコメントを寄せてくださる高校生のみなさんなんてみんながんばりやで優しい方ばかりなのです。

 
 でもね、おれはハゲなんです。

 だって、更新しなかった理由が



 彼女ができてずっと遊んでたから



 ですよ。



 ね、ハゲでしょ。←


 というわけで進みます!
 
 いぇあ!

 
 [コーサラ国とマガダ国]

 さて、前回見たようなインドの厳しい部族社会、それに伴うヴェーダ時代は一旦終わりを告げます。

 前6世紀ごろには、ガンジス川中・下流域で都市国家が発達し始めました。ギリシア世界のアテネやスパルタをイメージしてください。

 代表的なものはコーサラ国、次に成立するのがマガダ国です。
 「コールスローサラダ」とでも覚えてください←謎

 このころ成立した叙事詩に「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」があります。
 とりあえず覚えとけ!
 100回暗誦な。

 都市国家が林立するようになると、当然その間で争いが起きます。戦争のときに活躍するのは、やはりクシャトリヤ(武士階級)ですよね。

 そんなクシャトリヤやヴァイシャの間でふたつの宗教が広まりました。

 [仏教] 

 ガウタマ=シッダールタ

 かつて世界史Bの教科書上で、ここまで存在感のある名前を誇った人物がいたでしょうか。
 
 マルクス=アウレリウス=アント(略

 といい勝負ですよ。

 でもね、こっちはガウタマですよ、ガウタマ

 「タマ」って何ですか。「タマ」って。

 

 ガウ玉


 みたいな。

 どんな玉や。

  
 
 



 GAUTAMAさんは、とある国の王子でした。

 箱入り息子です。
 
 家の中のこと以外は何も知りません。
 
 安全な宮殿の中でおいしいものを食べ、清潔な体で、健康的。
 しかもいつも若いお姉さんたちにちやほやされていました。
 

 

 リア充め。



 そんなGAUTAMA王子、ある日、生まれて初めて宮殿の外へ出ます。

 宮殿には東西南北の門がありました。


 東の門から出て馬車を進めると、

 王子はよぼよぼのおじいさんを見かけました。
 
 今まで健康で若い人しか見たことのなかった王子はお伴の者に訊きます。
 
 「ねぇ、あれ何?」

 「王子、あれは老人でございます。生きるものは誰もが歳をとればあのようになるのです」

 
 次に、南の門から出て馬車を進めると、

 王子は道端に倒れて元気のない人を見かけました。
 
 今まで健康で若い人しか見たことのなかった王子はお伴の者に訊きます。

 「ねぇ、あれ何?」

 「王子、あれは病人でございます。生きるものは誰もが病気にかかってしまうのです」

 
 次に、西の門から出て馬車を進めると、

 王子は葬送の列を見かけました。
 
 今まで健康で若い人しか見たことのなかった王子はお伴の者に訊きます。

 「ねぇ、あれ何?」

 「王子、あれは死人でございます。生きるものは誰もが最後は死んでしまうのです」

 
 最後に、北の門から出て馬車を進めると、

 王子は出家して修行に励む人を見かけました。
 
 その足どりの軽やかなこと。
 

 それを見て一念発起した王子は29歳のある日に出家し、修行をおこない、そして悟りを開きます。

 それから彼は仏陀(ブッダ)と呼ばれるようになりました。

 これが仏教のはじまりです。

 諸行無常などを説く仏教の教義については、そこまで深く理解しなくてもよいでしょう。

 でも、バラモン教で説かれた輪廻転生から抜け出す解脱の考え方はおさえておきましょう。

 解脱はサンスクリット語で「ニルヴァーナ」。
 有名なアメリカのロックバンドの名前にもなっています。

 
 [ジャイナ教]

 仏教は、現代でもなじみの深い宗教ですよね。

 っていうか、このブログを読んでくださる方々も半分以上が(一応)仏教徒なんではないかと思います。
 
 しかし、現代においてそれだけのシェアを誇る(?)宗教と、真っ向から張り合った宗教がありました。
 
 その名も、「勝者の宗教」ジャイナ教です。

 開祖はヴァルダマーナ
 
 ガウ玉と争うぐらいの泥臭い名前ですね。

 ジャイナ教のポイントは、

 ・極端な不殺生主義
 ・厳しい苦行

 です。
 特に「不殺生主義」は重要で、センターでこの言葉が出たらほぼジャイナ教のことだと思ってよいです。

 有名なエピソード。

 近世に入り、ヨーロッパの人たちがインドをたびたび訪れるようになると、ヨーロッパのさまざまな技術がインドにも伝わります。
 
 その中のひとつに、顕微鏡がありました。

 とあるひとりの欧米人がおもしろがって、器で水を飲んでいたジャイナ教徒のインド人にその水を少しだけ分けてもらい、それを顕微鏡で見せてやりました。



 レンズに映ったのは、水の中にすむ大量の微生物。



 そのジャイナ教徒は、ショックのあまり自殺してしまったといわれています。


 現代にもわずかながら残る彼らジャイナ教徒は、常にほうきを手に持ち、自分の通る道をそれで掃きながら歩いています。 


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3 コメント

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Unknown (kinokann)
2011-09-21 16:17:17

更新はやめさしてしまってすいません 笑

ハゲってww

思わず飲んでた紅茶こぼしました。笑



世界史のテストは来週の金曜日!!それまでに良い点がとれるよう勉強がんばります!



彼女さんとお幸せにです^^
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kinokannさんへ。 (セプテンバー)
2011-09-25 18:49:30
 いえ、ああいったコメントは大事ですよ(笑)

 紅茶か、イギリスだな。
 うん。

 ありがとー
 とりあえず古代インドは全部終わったから!
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Unknown (りん)
2015-08-13 17:35:14
この間、ローマで分からないところがあり
困っていたところ、ここのサイトを見て
分かりやすく、アジアの方も見ちゃってます!
エピソードなどもあり、面白くて(笑)
これからも見させて頂きたいです!
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