「不可視の両刃」放射線に挑む ~或る医学者の英国留学記~

福島原発事故被災地での臨床経験がきっかけとなって放射線医科学を研究しています

Belfastの光と影 ~Culture Night~

2016-09-16 | ベルファスト到着直後
先日、ある先生から真顔で聞かれました。
「まったく、福島といい、北アイルランドといい、どうして君はわざわざそういう場所ばかりに行くんだ?」と。

おそらくは危ないと思われる場所ばかりを私が好んで選んでいるように見えたのでしょう。しかし、私は別に危ないことが好きなわけではなく、そこに行く必要があったから選択しただけのことです。また、実際に訪ねもせずに、その場所や、そこに住む人たちを厭うような偏見を持ちたくはありませんでした。私は科学者の端くれですから、自分の目で見たものをこそ信じます。
なにより、調べれば調べるほど、Belfastは面白い街だと思いました――そこには「光と影」があるからです。

9月16日金曜日の夜は「Culuture Night(カルチャー・ナイト)」という野外カルチャーイベントが行われ、Belfast Cathedral(ベルファスト大聖堂)の周辺はまさにお祭り騒ぎでした。平和と音楽を享受する楽しい一時でした。幸いにも好天に恵まれ、夕暮れ時の柔らかい陽光の中で、人々の笑顔が輝いていました。
私も、光に満ちた陽気な雰囲気に誘われて、街中まで足を運びました。


City Hall(シティー・ホール)にもCulture Nightの旗がのぼり、先日に比べて観光客も多いような印象でした。ワクワクするような浮ついた空気が街の中に漂っていました。

 
突然、街の中にピエロの楽団が出現! おちゃらけた、ふざけた動きで、道行く人たちの笑いを誘っていました。


警察が公道を封鎖して自動車を通行止めにしたので、一時的な歩行者天国が出来て、そこを幾つかの楽団が練り歩いていました。
楽しい音楽が流れて、人々が耳を傾ける、素敵な光景でした。

  
イギリスでは有名なスーパーである「TESCO(テスコ)」もRiver Lagan(ラガン川)沿いのAlbert Clock(アルバート公記念時計塔)の下に特設テントを広げて、無料の試食会を開催していました。美味しかったです。


街のカフェ前の道路でチェスをする人たちを発見。
とても強い人たちなのかと思いきや、そうでもなく、私でも勝てそうでしたw


Belfast Cathedralに向かう道はもはや人混みが凄いことになっていました。音楽を奏でる人たちも、沢山いました。みんな、ホント、音楽が大好きです。ぶらついているだけの私も、元気をわけてもらえるような、そんな演奏ばかりでした。

 
Cathedralの前では炊き出しが行われ、無料で食事が振る舞われていました。「タダ飯、ゲットだぜ」と、私も思わずほっこり。美味しいかどうかはともかく、清貧を尊ぶ留学生としては、夕食代が浮いたのはありがたかったです。

 
屋外ばかりではなく、当然ではありますが、パブでも音楽は流れていました。
大盛況のパブの中では、みんな楽しく、歌姫の声に耳を傾けていました。拍手も凄いし、歓声もすぐに飛んでいました。北アイルランドとはいえ、本場のアイリッシュパブの雰囲気をちょっぴり感じることが出来ました。


最後のオチは、私の今夜の一杯です。ギネスです。隣席の妖精みたいな白人のお姉さんが奢ってくれました。
かつて「女性を見る目がない」と揶揄されたこともある私ですが、それでも人間は中身こそが重要だと思っています。外見には騙されません。
ビ、ビール奢ってくれた位で惚れたりなんてしないんだから、か、勘違いしないでよねっ!

……今夜は、陽気なCulture Nightを通じて、Belfastの放つ光を垣間見たような気がしました。
ジャンル:
文化
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