一時
今週は映画を2本観に行きました。が、ブログの方はフィギュアスケート週間と言うか、ソルトレイクオリンピック回顧(懐古)週間になっております(笑)。
というわけで本日は──
2002年の冬季オリンピック・ソルトレイク大会に出場したフィギュアスケート男子シングル部門アメリカ代表選手は、昨日紹介したティモシー・ゲーブルの他、マイケル・ワイス、そしてトッド・エルドリッジの3人。第一代表は実はトッドでした。
そのトッドはショートプログラムで4回転ジャンプに挑戦したものの両足着氷、他のコンボ失敗などもあって9位と出遅れ、フリースケーティングは第三グループでの滑走となりました。第一滑走なので、動画はウォームアップから。1分半くらいのところで、アルベールビル五輪女子シングル金メダリストで、トッドとも親しかったクリスティ・ヤマグチの姿が見えます。
曲は「ロード・オブ・ザ・リング」。
最初のジャンプは4回転に挑戦するも転倒。しかし、その後は、前半の3A-3T、後半の3Lo-3Tコンビネーションや単独3A含め、すべての3回転ジャンプをクリーンに決めています。相変わらず優雅なスケーティング、終盤のステップの細かい動き、そして軸ブレしない高速スピン等の安定感は言わずもがな。
このFSにより、トッドはショート9位から6位にまで順位を上げました。その上が、1〜3位に加え、4位本田武史、5位アレクサンドル・アブトまで、皆19歳から20代前半のクワドジャンパーだったことを思えば、称賛に値する結果だと思います。
トッド・エルドリッジ、当時30歳。その年齢まで現役選手でいたことも素晴らしいけれど、技術が衰えなかったことが驚異です。
演技の後、第二滑走選手で長年のライバルでもあったエルヴィス・ストイコ(カナダ)と、すれ違いざま軽くタッチして行くシーンもいいですね
当時の二人へのインタビューでは、どちらの言葉だったか忘れてしまいましたが
「僕たちは12年間も一緒にやって来た。いい時も悪い時も」
と語っていて、「戦友」と言うか、同じ時代を長く競い合った二人にしかわからないことというのがあるんだろうな、と思いました。
トッドへの別のインタビューでは、跳べないジャンプのあることがとにかく口惜しい、とも語っていましたが、それでも演技終了後の「これですべてやり遂げた」というような、爽やかで、しかしどこか寂しげな、万感の思いを感じさせる笑顔に心打たれます。
実況のスコット・ハミルトンは涙声になっているし、会場からも惜しみなくスタンディングオベーションが贈られ、トッドがいかに敬愛される選手だったかがわかります。長きにわたり「アメリカの栄光」を背負って競技を続けた彼が有終の美を飾るに相応しい場所であり、演技でありました。









