康江のつれづれ日記

舟山康江のブログ。

ブログの “お引っ越し”

2007年05月16日 | Weblog

事務局の伊藤です。

この度、ブログをヤプログに引越す事に致しました。

新しいアドレスは http://yaplog.jp/yasueblog/ です。

今後も宜しくお願い致します。


さくらんぽ

2007年05月11日 | Weblog
今日は、村山市にて。
ある農業改良普及員OBの方のハウスで今年初のサクランボを試食。
これが絶品!思わず うまーっい!!
その方曰く、
「普及員として技術指導をするのと、自分で農業をするのとでは全然違う。
これが絶対正しい、という答えはない。場所が変われば方法も変わる。
だから農業はとてもむずかしくて奥が深いんだよ」

見た目が悪くて市場にだせない「規格外さくらんぼ」をお土産にいただきました。
もちろん味は抜群!
家に持ち帰ったら、早速夫と子どもの奪い合いが始まりました。
ふつう、親が子どもに譲りそうなものだけれど・・・
お宅には大きな子どもがもう1人いるのね、とよく言われる所以です。


今花盛り

2007年05月05日 | Weblog
今日は、天童、山形、上山を街宣。
昨日は、鳥のウグイスの声で目覚めましたが、今日は、前回の選挙でもお世話になった、これまた声の素敵なウグイス嬢とともに、各地を街宣。
今日は5月5日こどもの日。子どもをおいて政治活動に出かけなければならないというのはつらいものもありますが、今朝は6歳の長男、3歳の長女ともに、「お母さん、お仕事頑張ってねー」と元気に送り出してくれました。
子どもたちのためにも、間違いのない未来をつくっていきたい。
それは、競争が全てではない、地域の持つ暖かさ、文化や伝統、景観や自然といった、貨幣価値では図れないものをきちんと評価し、守り育てていく、そういった価値観を広げ、共有していきたいと、こどもの日に改めて思ったところでした。

村山地方の果樹地帯はまさに今、花盛り。
サクランボ、桃、リンゴ、ラフランス・・・
本当に色鮮やかできれいでした。

自然の目覚まし

2007年05月04日 | Weblog
今朝は、ウグイスの鳴き声で目覚めました。
場所は、酒田市大宮。
昨日は新庄・最上地区、今日は庄内地区の街宣予定であり、昨日の終了が遅くなったため、急きょ宿泊を決めたのですが、さすがはゴールデンウィーク、旅館、ビジネスホテル、どこも満室で、さあて、どうしようか?と困って相談したところ、我が県連幹事長、和嶋未希県議の家に泊めていただいたのでした。
それにしても、これ、本物の鳥の声?と思うほど、機械か何かで編集したかのような、すばらしい自然の音色でした(何か変な表現ですが)。
我が家は小国町、のどかな田舎なのですが、あいにく国道沿いにあり、そのすぐ脇には鉄道も通っているため、鳥の声はあまり聞けません。
ホテルが満室だったおかげ(?!)で、朝一番、すがすがしい気分で目覚めることができました。

さて、ゴールデンウィーク中はほとんど街宣、各地を回っています。
前半はまず置賜地域をまわり、昨日は最上地方、そして、今日は庄内地方です。
庄内地方ではほとんどの地域で田んぼには水が既に張られ、田植えをしているところもありました。
各地を回っていると、地域によって農作業の進捗状況がかなり違います。
置賜は、おおむねようやく田起こしが始まったばかり、そんなところが多いようです。

林業再生

2007年04月25日 | Weblog

日本の林業の衰退の原因として、国産木材の価格に比べて輸入財(外材)の価格が安いので、外材に押されて国産材が売れなくなった、だから、国産材の生産が減少し、森林管理にも手が回らず、森林の荒廃が進んでしまった、ということがありました。
しかしここにきて、この減少が逆転し、外材価格が国産材価格を上回るようになり、にわかに国産材が見直されているというのです。
まさに林業再生のチャンス!
・・・と思いきや、問題はたくさんあるようです。

まず、なぜ外材価格が高騰しているのか、オリンピックに向けての建設ラッシュ中である中国の需要増が一番大きな理由で、次にはインド、中東での需要が増えているからです。
じゃあ、なぜ即国産材の需要量がさほど増えないのか。
様々な理由があるようですが、
①長年山の手入れが行き届いていなかったため、節が多くて質が悪いこと、
②木材に含まれる水分量が外材に比べて多く、変形が生じやすい、
③市場ニーズにあった供給体制が不十分、
ということのようです。
かつては、多少寸法が狂うことを前提に、現場で職人さんがノミやカンナで微調整をしていました。しかし、今の住宅建築は、工場であらかじめカットした木材を現場で組み立てるという方式が主流となっているため、水分が多く変形しやすい木材は使いにくいというのです。少しでも狂うとうまくはまらなくなってしまいます。
なるほど。
山自体もたくさんの問題を抱えているようです。
木材価格が低迷したことから、伐採も関しても少しでもコストを下げようと、「皆伐」といってあたり一面、大型機械でごっそり切ってしまうやり方が一般的になりました。この結果、山の斜面が重機で荒らされ、法面が崩壊したり、ちょっとした雨で土砂崩れが起きたり、山自体が荒れてきてしまいました。
さらに、どうせ植林しても儲からない、ということで、伐採後の植林もおろそかになり、耕作放棄地ならぬ「植林放棄地」が急激に増えているとのこと。

日本は資源の乏しい国だ、といわれていますが、こと森林資源に関しては、世界にも誇れるほどすばらしい豊富な資源を持っています。
地球温暖化防止にも一役買っている森林資源。
さあ今こそ森林再生!

ひそかな楽しみ

2007年04月24日 | Weblog

昨日は村山市、今日は酒田市において、数ヶ所で座談会を開いていただきました。
いろいろなご意見をいただく中で、「農業を何とかしてくれ」という、悲鳴にも似た切実な声をたくさん聞きました。
比較的規模の大きい、専業農家の方々からより深刻な現状を聞かせていただきましたが、規模拡大をして効率化を図るというものの、どこまで規模拡大すれば安定した所得が得られるのか、全く見えない、専業農家ほど苦しい状況である、このままいけば、農業をする人はいなくなってしまうのではなどなど。
本当にそのとおりだと思うのです。
現在でも日本の食料自給率は主要先進国中最低、世界最大の食料輸入国となっています。これで真の安心が得られるのでしょうか?
世界的に見れば、食料の需給状況は年々ひっ迫、つまりは、生産量の伸びより需要量の伸びが大きくなっているのです。今後、中国、インドなどの人口増と経済発展により、食料、特に穀物の需要量は爆発的に増加すると思われます。
さらには、近年、穀物のバイオ燃料への利用が急激に伸びており、食料への仕向け量が減少していることから、穀物や大豆などの国際価格は急上昇していて、家畜飼料や大豆製品が大きく値上げされています。
価格の上昇も大変ですが、今後、さらに需要量が増加し、供給量が不足すれば、それこそお金を出しても買えない、輸入できない状況はすぐそこにせまっていると思うのです。

今こそ、農業再生!

今日は、酒田の新名所、「海鮮市場」にて昼食をとりました。
新鮮な海鮮丼は、本当に美味!
明日はどこで何を食べようか、私のひそかな楽しみです。

対日圧力と建築基準法

2007年04月18日 | Weblog
山形県の各地区に建設労働組合という組合組織があります。人間の生活で最も大切な「衣食住」のうちの「住」の生産に携わる大工・左官・板金・鉄筋工・とび職・塗装などの建設職人の方々を中心として作られている組合で、年々後退する賃金や労働条件、安心して暮らせる社会保障制度を求めて諸活動に取り組んでいます。
その建設労組の支部でお話を伺う機会がありました。その中で、ここ数年の建築業界の不況は目を覆うばかりのものであること、大手ハウスメーカーの進出により廃業に追い込まれる大工さんが後を絶たないこと、後継者不足により技術の伝承が絶たれてしまう心配があることなどの話を聞かせていただきました。皆それぞれこのままではいけない、なんとかしなければならない、という危機感をもって取り組んでいるのですが、如何せんここ数年の急激な状況の変化に困惑している様子でした。

私は、大工さんをはじめとする職人の方々を取り巻く不況の原因の一つは、1998年の建築基準法の大改正にあるのではないかと思っています。この改正は、建築物の安全性を審査する基準を抜本的に見直し、建築の建て方「仕様」を細かく規制したこれまでのルールから、建築材料の「性能」を規定する新しいルールに変更するということが柱になっています。そして、建築審議会の答申書にある新しい性能基準には、「国民の生命、健康、財産の保護のため必要最低限のものとする必要がある」と書かれているのです。なんと「最大限」ではなく「最低限」なのです。

関岡英之著「拒否できない日本」文藝春秋によると

日本の「仕様規定」は、古くから伝わる大工さんたちの優れた匠の技に支えられた、高度で精妙な木造建築の伝統工法を前提としているため、建築方法の異なる外国の基準とは非常に異なっている。(中略)「仕様規定」を「性能規定」に変更するということは、建築の建て方そのものを変えてしまうことによって、日本古来の匠の技を不要にし、外国の建材がどっと日本に入ってくる道を開くこと以外の何物でもない。また、地震が多い日本の建築基準は、海外の基準や国際規格より厳しくなっている。日本の基準を海外にあわせるということは、日本の基準を「必要最低限」まで緩和するということに等しいのである。(p46)

とあります。専門用語が飛び交い少しわかりにくいのですが、要するに阪神淡路大震災の経験から、建築基準法をより厳しくして安全性を担保する方向に見直すのか、と思いきや、震災とはなんの関係もなかったばかりか、むしろ逆行する方向に改正された、ということなのです。

そしてここでもやはりアメリカの圧力が関係していました。
アメリカは、1989年5月、例の悪名高いスーパー301条を日本に対して発動しました。そのとき標的にされた3品目の一つが木材、建築材料でした。残りの2つはスーパーコンピュータと人工衛星でこの3つの分野で外国企業の市場参入を阻む不公正を行っていると日本側を攻め立て、もちろん日本側は日本の国土の状況に即して定められている法律を緩和する必要はないと抵抗しましたが、アメリカはその後も圧力をかけ続けました。そしてついに1998年建築基準法改正とあいなったわけです。

規制緩和というと、なんとなく自由度が広がるような、消費者の選択の幅が広がるようなそんなイメージでつい考えてしまいがちですが、安心、安全の規制を最低限まで下げてしまう緩和とは一体なんなのでしょう。一体誰のための緩和というのでしょうか。

アメリカ通商代表部USTRが作成した「外国貿易障壁報告書2000版」には、日本の建築基準法の改正がアメリカ政府の要求に応じてなされたものであると、はっきりと書かれています。そしてこの改正がアメリカの木材供給業者のビジネスチャンス拡大につながった、と自らの手柄として自画自賛しています。これらの法改正が日本の住宅業界のためでも日本の消費者のためでもなく、アメリカの木材輸出業者の利益のために、アメリカ政府が日本政府に加えた外圧によって実現されたものであると、アメリカ政府の公式文書に記録され、それが一般に公開されているのです。

住環境を守る大工さんたち職人の不況と、アメリカの圧力による規制緩和。
農業問題や金融の問題、郵政の問題と根っこは案外同じなのではないでしょうか。



上流と下流

2007年04月14日 | Weblog
昨日お会いしたある町の教育長、大学の先輩ということもあり、非常に話が弾みました。今日はその方のお話。
数年前、東京で開かれた大学の同級会、同級生の中でも、「~町」に住んでいるのはその方1人で、残りは皆「~市」や「~区」。
田舎に住んでいて、日ごろ発言の機会も少ないだろうから、ということで一言話していいぞ、とあいさつを求められました。
なにー!カチンときたその教育長、その場で、「私は最上川という清流の上流に住んでいるが、皆さんは都心のドブ川の下流に住んでいる。すなわち私のほうが上流社会にいるのである。」と堂々とあいさつしたそうです。

なるほど、拍手喝采。

USTRの要求と郵政民営化

2007年04月01日 | Weblog
アメリカには、各国との通商協議を担当する「USTR(アメリカ通商代表部)」という組織があります。
私が「USTR」と聞いて思い出すのが、農林水産省の国際部にいた時のことです。
アメリカとの通商交渉の際、ことあるごとに、「日本の市場は閉鎖的だ」「日本は不公正な貿易をしている」「日本はアメリカ市場で違法なダンピングをしている」と主張し、交渉がうまくいかなくなると「スーパー301条を発動する」と脅しをかけてきました。
このスーパー301条、単なるアメリカの国内法で、「包括通商法301条」のことです。要は、
 ①アメリカ産業界(農業も含む)が、USTRに対して、相手国の「不公正な行為」によって損害をこうむったと提訴、
 ②USTRが相手国に対して調査、「不公正な行為」がなされたと判断すると相手国に「是正」を求める、
 ③相手国が「是正」に応じない場合、スーパー301条を発動。相手国に対して、高い関税やアメリカ市場からの排除等の制裁を科す、

というものです。
農水省関係では、当時、日本のコメについて、全米精米者協会から提訴され、議論になりました。

二国間及び多国間の貿易において、勝手に国内法を持ち出し、一方的に相手国を「裁く」なんてそもそもおかしくないでしょうか。
しかも、当時、アメリカこそ農業に関して、輸出補助金を付けての輸出により国際市場を乱し、国内においては多額の補助金や価格補償によって農業を保護していたのです(今もですが)。
アメリカのルールをさも国際ルール、これぞグローバルスタンダードだ!といわんばかりのこの傲慢。
当時、まだ入省したてで若かった私は、こんな高慢な態度許せん!何なんだ?このUSTRっていう高飛車な組織は!と憤っていたものでした。

で、再び郵政民営化。
そもそも何故民営化?という疑問が未だに頭の中を駆け巡るこの問題。
郵政民営化は私の従来の主張であり、アメリカの要望によるものではない!、と、ことさらに強弁していた小泉前首相ですが、ほんとかよ?と思ってしまう面白い記事を見つけました。

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「郵政民営化を注視、公平さ欠くならWTO提訴も=米USTR代表」ロイター

米通商代表部のシュワブ代表は14日、日本の郵政民営化が公平な形で進められないならば、日本を世界貿易機関(WTO)に提訴する可能性があると表明した。
 シュワブ代表は、ブッシュ政権の通商政策に関する下院公聴会で郵政民営化後の環境が日本に進出している米国の銀行や保険会社にとって公平かどうか「非常に注意深く監視している」と証言。「必要なら提訴の道を模索する」と述べた。
 議員からは、郵政民営化が米保険会社が不利になるよう進められることを懸念する声が出た。
 シュワブ代表は、日本の通商関係当局者との協議でこの問題を少なくとも2回取り上げている、と説明し、引き続き郵政民営化の動きを注視していく、と述べた。


ふむふむなるほど!やっぱりね・・・
結局、「年次改革要望書」でアメリカが再三にわたり郵政民営化を要望してきたのは「日本の消費者のため」ではなく、「アメリカの銀行や保険会社のため」だということを見事にアメリカ側が証明してくれています。

そもそも「USTR」というこの集団、日本の官僚組織とは全く異なる集団です。
アメリカにとっての最大の利益を引き出すための、「交渉」といより一種の「圧力」団体、あらゆる利権に通じる「代表者」です。一方の日本側の窓口は「顔の見えない」官僚組織。防戦するにもおのずと限界があります。
アメリカが自国の団体の利益を最大限に主張するのは、ある意味当然といえば当然なわけで、問題はむしろ日本側の対応です。だからこそ交渉事には何が日本にとって国益なのかをしっかり考えた上での強力な政治のリーダーシップが必要なのです。そして、郵政民営化法案が可決、成立したときにニューヨークのウォール街が小躍りして喜んだ、という事実こそが、郵政問題の本質なのだ、と思うのです。



国民、特に若い人たちの支持によって支えられてきた小泉構造改革ですが、その改革(派遣労働法の改正など)によって自らの生活を破壊されてきたという皮肉な事実を考えれば、そもそも改革とはなんなのか、なんのための改革なのか、それによって誰が一番得をし損をするのか、ということをもう一度よく考えてみる必要があるのではないでしょうか。



県議選が始まりました。

2007年03月31日 | Weblog
昨日と今日の2日間、珍しく泊りがけで酒田と鶴岡の県議選の応援に行ってきました。
まず、昨日の午前中は酒田選挙区の和嶋候補の応援。小雨の降る中、出陣式を行い、そのまま私も候補者と一緒に選挙カーに乗って街中へ。前日までの暖かさがうそのように一転、寒い一日で、窓から振る手が寒さで凍え、昼食時に箸が持てないほどでした。
午後からは鶴岡へ移動、鶴岡選挙区の阿部昇司候補の応援へ。選挙カーで旧羽黒町から旧鶴岡市内をまわり、夜は個人演説会。
出陣式、演説会ともに、「いき過ぎた競争社会の中で格差が確実に拡大し、普通に暮らす人々や地方がそのしわ寄せを受けている。儲からないところ、採算の合わないところはどんどん縮小させ、予算も削られている。小泉前首相は「自民党を壊す」といったが、壊れたのは地方や農業、自然環境、そして人々の心である。このような状況をつくり、放置してきたのはまさに自民党政権である。ここで私たちが怒りの声を上げないと、このままの状態が続いてしまう。次の世代のためにも、今ここで私たちが、こんな状況はおかしい、どうにかしてくれ、という怒りの声をぶつけよう」というような趣旨のあいさつをしてきました。

ところで、選挙用語や選挙の道具って考えてみれば面白いですよね。
まずは「出陣式」。
まるで、戦国時代を戦いを彷彿とさせます。選挙カーを「戦車」と言ったり、その中の責任者を「戦車隊長」と言ったり。あいさつの中でも「戦いの火ぶたが切って落とされました!」「怒りののろしをあげましょう!」とか。
中でも私が最も笑ってしまうのが、夜の個人演説会の会場入り口に掲げる「ちょうちん」。
おそらく、電気のない時代に、会場の目印として入り口にちょうちんをともしたのでしょうか。本当に笑えます。
今日も会場間の送迎をしてくれた人と「この時代にちょうちんなんてねえー」と笑いながら次の会場を探していたところ、実はこれがけっこう目立つんです。街灯も家々から漏れる灯りも、蛍光灯の色が多い中で、わしに包まれた白熱球のぼわーんとした明かりが意外にも目に留まり、むしろいい目印になりました。
面白いものです。