もぐおぐ

暑さ寒さも彼岸まで、og の日常つれづれに。

映画版「RENT」

2006-09-30 20:52:04 | 映画/DVD だがや
No day, but today!

というわけで観てきました、RENT。
我が街の映画館、下高井戸シネマにて。
脚本・作詞・作曲のジョナサン ラーソンが、オフ ブロードウェイでのプレビューの3日前に大動脈瘤で逝去したことで一気に話題に上った、いわゆる「ロック ミュージカル」の古典です。

オリジナル ブロードウェイ キャストによる完全映画化ということで観に行きました。
舞台版は、5年前にロンドンで1回、2~3年前に日本で1回観てますよ、ええ。
でも、「オリジナル キャストが出るよ」と言われて観に行かないミュージカル ファンがいたらとりあえず「そこ正座!」です。
そのくらいスゴイのよ、オリジナル キャストの威力って。
ミュージカルのサントラは、だいたいオリジナルキャストで録ります。
その後、キャスト変更によって質は低くなることはあっても決して高くなることはない。
そういうわけで、オリジナル キャストが観られるんだったら、はっきり言ってミュージカルそのものの質とか問わなくてもいい気がしちゃう。

ええと、閑話休題。

映画版 RENT、良くも悪くも RENT だなぁ、という感じ。
基本的に、あんまり好きじゃないんですよ。RENT というミュージカルが。
曲もストーリーも人物造形も。
いえ、あの、その、RENT って、熱狂的に好きな人はホントに好きなので、あまりそこまで思い入れられないという感じで。
ただ、あんまり好きじゃない部分が 90% あるのに対して、 キュン死部分が 10% ありまして、その 10% を観に行くんですね。舞台も映画も。

今回も、その 10% の部分に大満足。
具体的には:

- ロケ地がニューヨークである(舞台がニューヨークだからね)
- エンジェル愛してる!
- コリンズたまらん!
- Seasons of Love とサンタフェの歌と、その他いくつかの歌たち。

という感じです。

映画版でよかったこと。

その1.ミミの「Out tonight」が、彼女の職場であるストリップ バーの出し物、という設定。
いつも、突然始まるこの楽曲がとても違和感アリアリで困っちゃう感じだったんですね。
でも、映画版では、ストリップ バーから、仕事を終えて家に帰ってきてロジャーに絡むまでの流れがとってもいい。一番いい気がする。

その2.地下鉄の中でサンタフェを唄う
コリンズってだいたい素敵な役者さんがやるので、大好きな曲なんですが、この場面はホントによかった。
立ってる人がつかまるバーを効果的に使ってダンスしつつ、車内の他の乗客も楽しく巻き込みつつ。

その3.みんなとにかく歌うめー!
そりゃそうだ。オリジナルキャストだもん。
モーリーン、別に面白くなかったけど素敵だった。
あとジョアンヌね。

映画版でやだったこと。

その1.キャストが年寄り
だって 10 年前の初演キャストですよ。
そりゃ 35 とか 36 とかになるわ...。
つらいー。やっぱ20代の人がやってくんないと、つらいー。
見てるこっちが恥ずかしくなるぅ。

その2.アップが...
その1とかぶるかもしれないけど、とりあえず皆さん舞台の役者ですからねぇ。
アップに耐えられる顔かと言われると...てんてんてん。
最後、ロジャーがミミのために唄うところ、けっこういい場面だと思うんですが、ええ、舞台見てるときは大泣きの場面なんですが、ロジャーの顔がドアップになったら.......涙引っ込んだ(ゴメン、ロジャー。図参照)。
なんでアナタはそんなに笑い顔なの。かわいそうに。
悲しそうにしてても悲しそうに見えないよ...。

その3.ストーリーも設定も、なにもかもがチョイ古
そりゃ、設定が 1989 年ですから。古いわ。
わかってるけどさ。
ジョナサン ラーソンはカラダを張ってこのミュージカルを残した。
彼が死ななかったら、それなりに評価されたかもしれないけど、これほど「伝説」的扱いは受けてなかったでしょう。
かくいう私も、「この映画をジョナサンが見たらねぇ...」なんて思ってまた涙のダメ出しみたいなことやってますから。

**************

何がいいんだろうねぇ、このミュージカルは。
そうですねぇ。
エンジェルというキャラクターを観に何回も足を運ぶのかも。
あのエンジェルを見るために、明日もう一度映画館に行ってもいいなぁ。

それにしても、2.5時間ほぼ泣きっぱなしだったので、明日はたぶん目があかないと見た。
まぶたが重ーい。

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