映画メモbox

ビデオで観た映画のメモ。直感的感想メモです。

マッチスティック・メン

2004-09-08 12:21:04 | ここではないどこかへ
Matchstick Men 2003年 アメリカ
監督 リドリー・スコット /製作総指揮 ロバート・ゼメキス
脚本 ニコラス・グリフィン/テッド・グリフィン
撮影 ジョン・マシーソン/編集 ドディ・ドーン
出演 ニコラス・ケイジ/サム・ロックウェル/アリソン・ローマン 他



ニコラス・ケイジが執拗にお掃除をしている姿に憧れた。

あんなふうに何かにとらわれてみたいと思った。

うんうん うんうん

って言いながら。

そして、ぎりぎり残った精神力で詐欺をして

それをアートの粋まで持ち上げる努力さえして

あとは自分も含めて

すべてがバクハツするのを待っている。

ずっと待っていたんだと思う。

そのあとの開放感を。


この作品を見ている間、幸せだった。幸せだと思った。 
なんでこんなに気持ちよく見ることができるんだろう?!
こだわりなく楽しませてくれる。
リドリー・スコットにトラウマがないから?
だから気分よく見られるのかな?
人間的にバランスのとれた人が作った映画だと感じる。

トラウマがないリドリー・スコットは、
俳優のチョイスがいつも的確。
女優も男優も。
特に女優の選び方は、
女から見ても本当の意味でノーマルだし、
純粋に映画のためだけの配役をしてるみたい。

サム・ロックウェルは『コンフェッション』で
崩れていくところがよかったけど、
この映画ではぜんぶいい。
脇役で光る人もいるんだな。

『ブラック・ホーク・ダウン』を撮ったばかりのあとにこれを撮るなんて、
これもまた、トラウマがなくてカッコいい。リドリー・スコット!
                     

バンディッツ」を見たときのことを思い出した。
あの作品も、これほどじゃないけど
同じタイプの楽しさがあった。

                      
マッチスティック・メン@映画生活

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4 コメント

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毎度です (多感な奴)
2005-02-28 00:49:49
またまたTBさせて頂きました。rabbitpoleさんの記事はいつも詩的で優しい印象を受けるので好きです。また来ますね~。

こんばんは! (rabbitpole)
2005-02-28 03:01:28
TB&コメント、いくらでも大歓迎ですよ!



いつも私のさびしいブログに

遊びに来てくれてありがとうございます。 



このブログは

詩の練習のために書き始めたのですが、

(なんで映画の感想で…)

ときどきすごいロマンチックなこと

書いてる自分にウンザリして

イヤになることがあります。



だから、詩的で優しい印象なんて言ってもらえて

とっても嬉しかったですよ! 

  
そうだったんですか (多感な奴@CINEMA IN/OUT)
2005-02-28 22:26:09
詩の練習のために始めたのですか。どうりで。

でも映画の感想や解説をただ書くだけよりも

よっぽど自分が感じたことを伝えやすいかなという気もします。

オリジナリティがありますしね。

カテゴリの分け方にも正直感心しました。

私も何か考えないとなぁ・・・。



今までどおりの路線でぜんぜんOK牧場だと思います(笑)。

更新待ってまーす。



ところでサム・ロックウェルってゲイリー・オールドマンに重なって見えてしまうんですよね。

なんとなくなんですけど。

似てますよね! (rabbitpole)
2005-03-01 00:49:45
えっ、似てるかなあ?? と最初は思ったのですが、

しばらくして多感な奴さんが言ってることが

わかりました!



似てますね!!    

サム・ロックウェル。

『プリック・アップ』とか『シド&ナンシー』の頃のゲイリー・オールドマンに。

私はその似ている部分がすきなのかも?!



だから私は『コンフェッション』の

サム・ロックウェルじゃなくて

このサム・ロックウェルが好きなのかなあ、

と思いました。