スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

奇妙な 類人猿

2015年03月11日 | 雑感
バーバリーマカクという猿がいる。 アルジェリア・モロッコ、イギリス領ジブラルタルだけの針葉樹林に生息する。

ほとんど争わない極めて平和な猿のようだ。 稀に争いがあると相手をなだめるのだという。

       
   (極似しているが、争いが絶えない日本猿とは趣が違うようだ)

先日BSテレビでこのバーバリーマカクの生態を放映していたが、こんな賢い生き物も地球にはまだいるんですね。

それに比べ 地球を征服したつもりの類人猿とくりゃ IS(イスラム国)だの テロだのと相変わらずの体たらく。 

昨日の朝刊(道新)でも、ISの多数の幹部はイラク戦争時アメリカがつくった拘置施設「キャンプ・ブッカ」収容中に
連携し、ISの基盤となった・・・・との経緯がシンクタンク調査で明らかにされたとの記事がでていた。

なんとも笑えない話だ。

過去、ソ連のアフガン侵攻に対抗すべく組織されたタリバン戦士にゲリラ戦術と武器と金を提供したのも米英だし、
ウサマ・ビンラディンを含むムジャヒデン(聖なる戦士)に資金・軍事面での支援を行い、ソ連の傀儡政権に対して
ゲリラ闘争を行わせ、加え英国特殊部隊はテロリストの訓練までしていたという話を聞いたことがある。

現在の敵は未来の見方? 敵の敵は味方? いずれ欧米がISの支援をする時代もやがて来る?

これも笑えない話だ。 

地球を覆っている経済システムもそうだ。 欧米は歴史を見てもどれだけ多くの国を蹂躙してきたことか。
 
先を争ってアフリカ奥地にまで踏み入り、疑うことを知らない部族の人たちに欧米の都合のいい理論を押し付け
世界情勢の変化で企業戦略が変更されたり、植民地管理コストに税収が追いつかなくなるや、いとも簡単に
店じまいや他国に鞍替え、はいどうぞと独立をさえ認める。残された現地の労働者の生活など考えもしない。

自由貿易の名の下、関税の賦課は双方に損で経済成長を抑制するなどと都合のいい経済システムを振りかざす。
貿易による貧困の発生は大半のアジア・アフリカ諸国に当てはまり、中東の石油をも組み込まんとする。


ある人が言っていた。『 テロは容認できないが 理解はできる 』 ..... と。

人間は ”猿ではない ” と主張するが、" 猿にも劣る" とは自覚していない、、、なんとも奇妙な類人猿だ。


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