20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

オネゲル:前奏曲、フーガと後奏曲

2016年10月25日 | Weblog
ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団(EMI)CD

いかにもオネゲルのつけそうな題名で、バッハに倣った書法、対位法を駆使しがっちり固めた、まったく六人組ふうではない作品だがこれはもともと六人組の記念盤LP収録の音源(仏EMIの二枚組CDはLPの全音源を網羅している)。第二次大戦後作品なのに戦前とあまり変わらない作風、もっとも映画音楽的に効果的に展開する旋律が2,3番あたりの交響曲のように魅力を放っていたり、さすがプロフェッショナルを自認していた作曲家、というところ。それほど魅力のない楽想が通奏されるところ、中盤の盛り上がりからなぜか渋いフーガでつなぎ(連続して奏される)長々しい平和な音楽からなぜか奈落にいたる構成(連続して奏される)は飽きる向きもあるかもしれない。というか「渋い」がオネゲルの本質であって、こういうものは聴衆を意識した作品と思う。あとはアルトサックスが古典風に落ちそうな音楽をモダンに引き戻しているのは耳をひく。ツィピーヌは職人的にこなし穴が無い。オケの力量によるところも大きいだろうが、かならずしも難曲ではないのでそこはどうでもいいか。
ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« タイユフュール:管弦楽のた... | TOP | ☆スクリアビン:法悦の詩(交... »

post a comment

Recent Entries | Weblog

Trackback

Trackback  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。