20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

ヒンデミット:画家マチス交響曲

2017年06月14日 | Weblog
チェリビダッケ指揮スウェーデン放送交響楽団(DG)1970/11・CD

時期的にまだ威勢を放っていた頃で曲がチェリ向きの構造的なかっちりしかつ扇情的な作品であることもあり、正規録音として細部の面白い響きまで楽しむことができる。オケのせいもあろう角が取れまろやかすぎる感があって印象に残る演奏ではないとも思うが、神経質に整えられたスコアは三楽章の弱音部や普通乱れる超高音の動き、弦楽アンサンブルのみで進行する部分で威力を発揮し、ヒンデミットが新古典主義であることを改めてわからしめる(日和ったヒンデミットのどっちつかずの大衆性は古典的な構成感よりロマンティックな表層を聞かせがち)。こんなに整ってかつ前進的に聞かせる演奏もそう無い。代表作ではあるが歌劇の編曲で散文的なところ、細部まで彫刻した結果大局的な構成感がなくなっているような気もするが、曲がそうなりがちゆえ、チェリだしこれでいいのだろう。クライマックスがぼわーっとして終わってしまうのはヒンデミットのせい。
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