20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

ルーセル:詩篇80番

2016年10月25日 | Weblog
セネアル(t)ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団、パリ大学合唱団(EMI)CD

比較的重い響きをもち半音階的なうねる低音部をともなう古風なメロディなど、ルーセルらしさともとれるが少し野暮な雰囲気が続く、と思いきやエキゾチックなフレーズがあらわれ、しばし新鮮な空気に触れるとルーセル特有の単純で強いリズムがしっかりした、若干攻めた響きに支えられて最盛期の作風に至る。高音の長い音符の下で不可思議にゆったり揺れる旋律など前衛にも受けていたこの作曲家の独創性を象徴しており、それが単なる前衛で終わらず、「セレナーデ」を思わせる次世代印象派的な魅力を持っているのが素晴らしい。ちょっと色々と変化に富みすぎて散漫な感もあるが、歌曲や合唱曲も多く残したルーセルの歌唱の扱いも自然でうまい。ツィピーヌはルーセルの譜面に示された変化をデフォルメすることはないが、聴きやすくまとめている。合唱などなかなか良い。モノラルのスタジオ録音。
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