20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆ルーセル:バレエ音楽「くもの饗宴」

2016年10月13日 | フランス

◎マルティノン指揮シカゴ交響楽団?(DA:CD-R)1967/3live

クレジットがないが時期的にシカゴだろう。これも録音の勝利である。派手で拡がりのあるステレオ音響空間で細やかな仕掛けがすべてあきらかになり、ルーセルがこの曲にたくした様々な要素が煌びやかに浮き立って見える。「砂男」のころを思わせるロマン派と印象派の境界線のような響きから突如中期以降によく聞かれるバレエ的な喜遊的なリズムへの移行がこれほどスムーズに違和感なく聞けるのも録音が明晰で理屈にかなっていることが明白だからだろう。オリエンタルで呪術的なモチーフは後年の作品~交響曲第3番などにみられる~をしっかり予言しており、ライトモチーフ以上の音楽的な必然性を浮き彫りにする。演奏は極めて精緻だが繊細になりきらずマルティノンの明確で立体的な音作りがしっかりとしたフォルムをあたえ、この長くは無い曲に大曲の趣すらあたえる結果に至らしめている。録音状態は決して誉められたものではない・・・正規盤にくらべれば。しかし個人技の卓越した部分、無機質透明な音を逆手にとったようなマルティノンの芸風が巧くオケの性格とあったときのしっくり感を存分に味わえる記録として◎にしておく。別盤もあるかもしれないがいずれ海賊盤であろうからいちいち調べない。
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2 Comments

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確かにシカゴですね (田豊)
2007-03-04 17:05:00
私も買おう。
マルティノンののるかそるか (岡林)
2007-03-04 19:53:42
ライヴでマルティノン、しかもシカゴ時代ということで、当たり外れはあるみたいですね。しかしルーセルは外せないところなんでしょう。

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