20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

シベリウス:弦楽四重奏曲「親愛の声」

2017年07月01日 | Weblog
パスカル四重奏団(forgottenrecords)1955/7/9live放送エアチェック

音質(当然モノラル)のせいもあって小粒で地味感があり、この後期ロマン派の延長上に、チャイコフスキーを遥かに越えた不規則なフーガ構造の多用に代表される、室内楽的ではないほど異様に作り込まれ盛り込まれた現代的な創意に対し、隈取を強く付けて印象付けるのではなく、あっさりめで流れるような演奏をなしているため、モノラルだと折り重なるように波のように長く短く押し寄せるようなフーガが、単純に単線的であるかのように聞き流されてしまうなど勿体無い。しかしながら古い演奏としては手堅いブダペスト四重奏団がメンバーチェンジを繰り返しながらやたらと録音しているのに比べ、圧倒的なファーストの音色の魅力、暖かな響、柔らかな雰囲気の合奏には替えがたいものがあり、解釈にではなく音色とフレージングにオールドスタイルの魅力がある。ライヴなのに熱しない、フォルテッシモを出さないところもパスカルらしいが、いきなり軽い飛ばしで入って面食らう終楽章の後半ではさすがに乱れるほど力は入っているようだ。あっさりしていても、味のある演奏。
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