20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

グリーグ:ペール・ギュント第一組曲〜Ⅲ、Ⅳ

2017年01月25日 | Weblog
ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(ODEON)SP

恐らく第一組曲全曲録れているだろう、ひょっとしてモイーズが吹いたかもしれない「朝」が無いのは如何にも惜しい。四曲とも極めて有名で、世俗感と清潔感の同居する、国民楽派と次世代の間に位置する「辺縁音楽」である。アニトラの踊りはいかにもピエルネにふさわしい。グリーグの古い中にも特徴的な和声進行を鮮やかに浮き彫りにする。すこし弦楽の縦線が合っていないような感がするのは気のせいか、これは次の、山の魔王の宮殿にて、でも感じられる。高弦が低音のピチカートより前に、つんのめるようなテンポ感。でも弾けるような瑞々しさは民族主義の臭みを取り除く。魔王の宮殿はムソルグスキー的な超有名な低音旋律を聴かせる。78回転盤ではなかなか捉えづらい重心の低い音をよく捕まえていると思う。回転するような同じ旋律の繰り返しが大円舞に至るのはラ・ヴァルス的でもあるな、と思った。まあ、あっさりした演奏でもある。
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