20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆ラフマニノフ:交響曲第1番

2017年07月18日 | Weblog
○スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(MELODIYA/MOSCOW STUDIO ARCHIVES)1966・CD

独特の闇をはらんだラフマニノフの初期作品。頭からいきなり「ダラリラーン」と低音のおどろおどろしい動機があらわれて、聞く気をなくさせる。グラズノフ8番の2楽章によく似ている(この動機が各楽章に顕れる所も似ている)。だが陰うつな雰囲気はけっして深くはなく、気まぐれなリズムパターンやファンファーレがあらわれて珍奇な様相を呈する。ここでスヴェトラーノフはじつに円熟した技をもって交通整理を行い、きちんとしたフォルムを組みたてた上で、ロシア弾き(吹き)(叩き)を炸裂させることにより偉大で筋のとおった音楽を作りあげている。たとえば最初の一分くらいでもうボンガルツ盤との差は歴然とする。この柔軟で流麗な音楽はドイツ流儀の立ち入る隙などない。すばらしい。曲が曲だけにスヴェトラーノフの技をもってしてもイマイチわけわからないところもあるが、終楽章の祭りの雰囲気など、フツーにやるとでこぼこしていてちっとも盛り上がらない田舎の盆踊りみたいになるところ、鋭いリズムとパワーの開放がきちんとすべて音となって届き、耳躍らせる。瑕疵がないといえば嘘になるので○ひとつにしておくが、ザンデルリンクの次に置かれていても不思議はない佳演である。廉価で再発(2004/1現在)。

※2004年以前の記事です
ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ドビュッシー:牧神の午後への... | TOP | ☆バーバー:弦楽のためのアダ... »

post a comment


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

Related Topics

Trackback

Trackback  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。