○ギーレン指揮SWRバーデン・バーデン交響楽団(hanssler)1999/10/7・CD
楽章が進むにつれまともになっていくが、1楽章は特徴的だ。テンポの人工的な操作が異常なまでに施され、ルバートでさえ人工的に彫刻していくさまはまるで「かつての」ブーレーズやロスバウド、もしくは珍演大将マデルナを思わせる。変ではあるけど、特徴的であり、昔の現代音楽指揮者の解釈を思い起こさせる点魅力的だ。しかし異常に細かく設定されるテンポ変化(特に「アルマの主題」の一音一音の長さを変えて構造的に「歌わせて」いく細密的な操作は懐かしい)についていけない向きもあろう。それは声部のバランスを極端に変化させているところにも言える。ブラスが東欧の曲のように強烈に響くのと弦が思い入れの無いドライな音を出すところも現代的な「怜悧な熱さ」を演出するのに十分で面白い・・・不思議解釈に奏者の心情がついていってないバラバラ感も含め。ただ、日寄っていくのにそうそう時間はかからない。ひょっとして2楽章以降には余り興味はないのか?もっともまともな悲劇的の演奏としては楽しめるので決して悪くは無い。1楽章の提示部の繰り返しもくどいと思えるほど印象が強かった。総体で○。
楽章が進むにつれまともになっていくが、1楽章は特徴的だ。テンポの人工的な操作が異常なまでに施され、ルバートでさえ人工的に彫刻していくさまはまるで「かつての」ブーレーズやロスバウド、もしくは珍演大将マデルナを思わせる。変ではあるけど、特徴的であり、昔の現代音楽指揮者の解釈を思い起こさせる点魅力的だ。しかし異常に細かく設定されるテンポ変化(特に「アルマの主題」の一音一音の長さを変えて構造的に「歌わせて」いく細密的な操作は懐かしい)についていけない向きもあろう。それは声部のバランスを極端に変化させているところにも言える。ブラスが東欧の曲のように強烈に響くのと弦が思い入れの無いドライな音を出すところも現代的な「怜悧な熱さ」を演出するのに十分で面白い・・・不思議解釈に奏者の心情がついていってないバラバラ感も含め。ただ、日寄っていくのにそうそう時間はかからない。ひょっとして2楽章以降には余り興味はないのか?もっともまともな悲劇的の演奏としては楽しめるので決して悪くは無い。1楽章の提示部の繰り返しもくどいと思えるほど印象が強かった。総体で○。