20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆エシュパイ:合奏協奏曲

2016年11月12日 | Weblog
◎スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(RUSSIAN DISC/ALBANY)1974・CD

この曲はエシュパイの作品の中でも白眉たるものです。10回聞いたら飽きましたが、それまではとても楽しめました。ジョリヴェかメシアンか、という色彩感・オーケストレーションにジャズのイディオムを加え、快楽派聴衆としてはサイコーに面白い楽曲に仕上がりました。まず掴みがいい。冒頭ジャズふうのパッセージがピアノ・ソロからテンション高く提示されると、これはもう楽曲と演奏が一体化しているものとして書かしていただきますが、じつに派手で下品で最高のオケが大音響でジャズ的走句をぶっ放す、この流れは否応無く楽曲に聴衆を引き込ませる。迫力有る表現はさすがスヴェトラーノフ、ガーシュインでは珍妙なメタ・ジャズを披露していたが、ここでは(ワタシはジャズはよくわからないが)立派なモダン・ジャズの「ような」ビリビリくる緊張感溢れる演奏を繰り広げている。しばらくただ丁々発止の音の奔流に身をまかせていると、現代風の冷たいハーモニーに先導されるように、緩やかな中間部に入る。ここでペット(?)やダブルベースのソロ奏者が長い長い憂うつな旋律を奏で続けるのだが、音響的にあきらかにジャズを意識しているものの、どちらかといえばヴィラ・ロボスの緩徐楽章のようなセンチメンタルな感覚を呼び覚ますものとなっていて、響きは硬質であるが、たとえば夜空の星を見上げているような思索的な雰囲気を呼び覚ます。比較的長めな中間部は再び顕れるけたたましい走句に引導を渡され、あっというまに尻切れのように終結。この終わりかたもきっぱりしてかっこいい。それにしてもこの人はロシアの作曲家なんだよなあ・・・しかも演奏しているのはスヴェトラーノフなんだよなあ・・・ちょっとカッコ良すぎるきらいもあるが、まずは最初の「掴み」の部分でがっちり掴まれてしまってください。文句無し◎。名曲、名演奏。ALBANY盤はやや茫洋とし歯ごたえがイマイチ。,
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