20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三つの楽章〜Ⅰ.ロシアの踊り

2017年06月22日 | Weblog
ホロヴィッツ(P)(EMI/naxos)1932/11/11ロンドンアビーロード第三スタジオ・CD

最古最速のセッション録音、とは言われるが、時代なりの「演奏精度」でありメカニカルな意味で完璧というわけではない。志向しているのは作曲意図通りの抒情を排した演奏で、楽曲からも根本となる旋律や響きを除けば意図的に排除されているが、この曲集の売りである冒頭いきなりの打楽器奏法、過剰な音の重なりにリズムや和音の交錯、そのいずれの強打っぷり、正確さを捉えるには古すぎる録音であり、盤面状態や復刻にも左右されるレベルで、正直わからない。ダイナミックな動きを正確に、リズムリズムの骨音楽ではあるから、それが切れていることもわかるので、技術はこの時代では確かで新しいタイプだったのだろう。後年の繊細な配慮の行き届いた演奏ぶり、わりと細い音で綺麗に厳しく聞かせるホロヴィッツの片鱗はみえるが曲には合っていない。ホロヴィッツをこと更に持ち上げる必要はない…難しいところではしっかりテンポを落として整えてもいる。ホロヴィッツ自身は同曲を好まなかったというがさもありなん。
ジャンル:
ウェブログ
Comments (4)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ☆プロコフィエフ:バレエ音楽... | TOP | ストラヴィンスキー:ペトルー... »

4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
復刻の問題か (サンセバスチャン)
2017-06-23 00:09:32
EMI録音はリストのソナタとかCD一枚しか持っていませんが、もともとそうだったのか、こじんまりして聴こえます。ルービンシュタインの自伝に友人が、凄いレコードが出たと言って、ホロヴィッツのラフマニノフ三番をかけたという話しが載っていました。
Re:復刻の問題か (r_o_k)
2017-06-23 07:44:27
ホロヴィッツは今でも尊敬されているヴィルトゥオーゾの時代のピアニストですね、すでに壮年期にピークを過ぎてしまったようにも感じますが、ルービンシュタインにしてみればライバル以外の何者でもなかったでしょうね(ジャンルが違うともおもいますが)。ホロヴィッツのストラヴィンスキーはお国物として商業的に録音されたSP片面に過ぎないのではないでしょうか。おっしゃるとおり小粒なのは復刻のせいだとは思います。
ホロヴィッツのピーク (サンセバスチャン)
2017-06-23 11:59:41
ホロヴィッツは何度も活動休止しながら60年間ピアノ界に君臨していたわけですが、休止は演奏スタイルの行きづまりからの再生であったと思います。
晩年には晩年の良さがありますが、客観的にみれば51年の展覧会の絵や幻想ポロネーズが録音としては頂点にくるのではないかと思います。
最晩年はともかく (管理人)
2017-06-23 12:30:41
晩年の古典派(スカルラッティあたりでしたか)の録音が鋭敏で細部までどこにも隙のない演奏で素晴らしかった覚えがあります。展覧会の絵のような大曲は早くにもう対応できなくなっていたのかもしれないと思ったりもします。

post a comment

Recent Entries | Weblog

Trackback

Trackback  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。