20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

プロコフィエフ:交響曲第7番「青春」

2016年11月04日 | Weblog
マルティノン指揮ORTF(ina配信)1971/10/31放送 live

一楽章は穏やかで悪く言えば平板。例の美しい旋律もロシアの演奏より力感がなくさらさら普通に流される。ライヴなりの生気はあるが、録音が放送音質で(クリアなステレオ録音ではある)気になる人には気になるくらいの極薄いノイズがあるため、弱音表現の美麗さを楽しみたいならセッション録音をとるべきだろう。だが二楽章のドライヴ感は凄い。勢いのある方のマルティノンがあらわれており、終盤の畳み掛けるような舞踏表現は打楽器が強調され凄みを感じる。三楽章は地味ではあるが緩徐楽章というだけの存在ではなくシニカルな楽想や挽歌のような旋律が織り交ざり、前の交響曲でみられた複雑な心情が忍ばせられている。マルティノンは個々の楽想の対比をはっきりさせることはしないが、流れをうまく繋げて聴かせている。四楽章は活き活きして、オケに(かなり)乱れがきたされてもそのテンポと強靭なリズムを弛めない。行進曲風のフレーズも結局は元の楽想に戻るまでには雑味も厭わない力強い表現に戻る。そこから、一楽章での薄い出現ぶりは何だったんだ、というくらい緩徐主題の回想が盛り上げられ、テンポ的にはあっさりしているが揺り動かされるものはある。セッション録音よりやや速いかという感じではあるが、感情的な暗喩というか、途中の暗さはあくまで音楽の流れの中に溶け込み、ガシャガシャっとあっさり終わる。拍手は普通。すぐ次の曲の準備に入る(笑)マルティノンはVOX全集の他、decca(testament/king/londonでCD化)にパリ音楽院管弦楽団と50年代5番、7番をセッション録音している。
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