20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆ドビュッシー:カンタータ「選ばれし乙女」(ポエム・リリーク)

2017年03月15日 | ドビュッシー
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団他(MUSIC&ARTS/DA:CD-R)1940/4/13live

優しい曲感で宗教的な内容は推して知るべし。牧神ぽい移ろう和声的雰囲気の中に前期ドビュッシーが立ち現れる。 オール・ドビュッシー・プログラムのメインに組まれたもので、既にだいぶ前にCD化されている。トスカニーニのまとまりのよい音楽は古い録音だと音楽をせせこましくするが、これはしょうがないというか、まあ聴ける範囲では十分にある。歌唱が入るのは長い牧歌的な序奏の後になるが、オネゲルの夏の牧歌のような弦楽器の音にうららかな陽のさす雰囲気が美しい音色変化の中に描き出されている。微細なリリシズムに一種フランス音楽の王道の表現を聞き取れる。トスカニーニのこういう面は余りクローズアップされない。後期に慣れた向きには甘すぎる曲に聞こえるかもしれないが、聞き込めばこの時代としてはかなり前衛的な書法を使っていることにも気づかされよう。奏法のベルリオーズ的?使い分けが巧みである。盛り上がりどころでレンジが狭いのがきついか。往年の甘やかな弦楽セクション全般の音に傾聴。とくに低弦。ハープなどの壺を押さえたハマりっぷりなども噎せ返るような雰囲気をかもしているがいかんせん録音状態が邪魔をしているようだ。木管が巧くないとこのてのソロバリバリな曲はつらいがこのオケなら心配ない。
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