湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ルーセル:バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」第二組曲

2016年12月02日 | Weblog
○ルフト指揮ベルリン放送交響楽団(URANIA)LP

堅牢でドイツ的な演奏だがこの曲の一面をよく浮き彫りにした演奏である。これはマーラーだな、と思うところすらあるカンチガイ演奏、いやむしろこちらのほうが正しいのか?ミュンシュがこの曲の権威であることは論を待たないが、そのミュンシュに感じられるどこか奇妙な感覚、和声がリズムからはみ出してくるような、フランス人がその流儀のままドイツ音楽を演奏しているような違和感が、ここでは見事に感じられない。割り切ってドイツ音楽として聞けばよいのだ、この曲は。ここまでしっかり緻密に書かれていることにも驚かされる。びしっと揃った重い音がお祭りのような盛り上がりではなく軍事パレードのようないかめしくもカッコイイ行進を見るようで、壮観。ドイツで人気があったのはあたりまえだ。こんな曲だったとは。古いので○にとどめておくが、目ウロコの演奏です。チェリが戦後すぐにルーセルを取り上げていたのも肯けるなあ。ルフトは覆面説あり。,
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