20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

ストラヴィンスキー:三楽章の交響曲

2017年07月12日 | ストラヴィンスキー
マルコ指揮デンマーク放送交響楽団(forgottenrecords)1959/1/29liveコペンハーゲン放送

力強く重厚な反面、細部がアバウトでリズム感の鋭さに欠けるところがあると言えばだいたいどういう演奏かわかるのではないか。しかしストラヴィンスキーの天才や、自作および他作(新古典主義なのだから古典は言うに及ばず個人的に二楽章にいつもドビュッシーのトリオソナタを想起する部分がある)からの「部品」の転用による「リフォーム術」の優れたさまは、それが少し後ろ向きの客受けを考えたような、ペトルーシュカまでの作品のフランスふうの響き、ピアノとハープの典雅な音響の重用ぶりを、ニコライ・マルコはしっかりとらえ、彫刻はすこぶるわかりやすく、荒さもあるが音色に透明感があり水際立った表現にすぐれるオケによって、ライヴで楽しめる演奏にしたてている。執拗な繰り返しが嫌気を催すストラヴィンスキー特有の書法も、魅力的な音と迫力ある響きをちゃんと取り出せばフランスの曲のように楽しめるという例。もっとも、どうもロシア的な迫力も出させてしまい、野暮ったさが否めないところはある。モノラルであまりよくない状態ゆえ、仔細は正直わからない。しかしまあ、バレエ・メカニックと描いている内容は似たようなものだけど、やはりそうとうに簡潔に整理され独自の新古典主義のもとにまとめ上げたから、まるで出来が違うものだ。
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