20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

シベリウス:交響曲第2番

2017年06月16日 | Weblog
コンドラシン指揮ORTF(ina配信)1974/11/6放送live

録音は僅か瑕疵があるがほとんど完璧なステレオ優秀録音。私は表面をなぞっただけのような(高音偏重だし)中身のよくわからない、シベリウスのシンフォニーは苦手なのだが、この曲ではチャイコフスキーあたりの気配を残していて、それでも二楽章など構造や構成に一歩進んだ深みを出す(却って国民楽派としては何言ってるのかわからない)のだが、楽章間の対比が和声的にもただ明るいだけであまり揺れずわりと一本調子の曲という総括になるので、コンドラシンのように最初から猛スピードでオケをぎりぎりと締め上げて機械的にドラマを盛り上げていく、大言壮語はその範疇で、というのは、シベリウス苦手派には聴きやすい。強奏ばかりで三楽章から四楽章への雪崩込みの大一番が際立たないなど、この曲の聞かせどころを強調はしないが、四楽章の弱音処理はそれまでにない柔らかく繊細でORTFならではのメリットを使っている。全般オケは素晴らしく技量を発揮し、ロシア式は無理だが、柔らかな個性をコンドラシンの指揮で雄渾な表現になんとか持っていっている。最後の管弦楽の饗宴の壮麗な構築ぶりは素晴らしく良い。ブラヴォも飛ぶ。コンドラシンはオケの構造的処理も良い。何でも振らなきゃならなかった指揮人生だからこのくらいでは動じない。惜しまれるのはこの道半ばで去世しなければならなかったことだろう。もっと西欧で円熟ぶりを見てみたかった。
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