湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

☆プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番

2017年12月12日 | プロコフィエフ
○ワイセンベルグ(P)チェリビダッケ指揮トリノRAI交響楽団(HUNT)1962/1/5トリノlive・CD

ワイセンベルグの巧さには今さらながら唖然とする。技術的に全く危うさの無い、曲の要求するスポーツ的感興を見事に与えることに成功している。チェリが作り上げているのは縦をガチガチに揃えたドイツ式の伴奏ではあるけれども、まだこの時期独自の涅槃みたいな境地には至っておらず、スピード感に欠けることはない。寧ろきっちり揃った上でのスピーディな音楽作りは安心して聞けてかつゾクゾクする。余り深みの無い曲であるから素直に音の跳ね回るさまを楽しめばいいのだ。これはそういった意味では過不足ない佳演である。このオケには珍しく乱れもないのが素晴らしい(チェリの統制のおかげだろう)。○。

※2005/4/5の記事です
Comment    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆ヴォーン・ウィリアムズ:讃... | TOP | ☆レスピーギ:ローマの松 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | プロコフィエフ