20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

アンタイル:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜Ⅳ.

2017年06月09日 | Weblog
べッス(Vn)デ・レーウ(P)(TELEFUNKEN)

デ・レーウのアンタイル管弦楽曲ライヴの埋め合わせに2番ソナタとともに収録されていたレコードで、CDでは管弦楽曲だけしか確認できていない。ライヴではない。プレスト楽章だけだが、冒頭から強靭で単調なリズムにのって単純なモチーフが継々と並べられていくだけで、いかにもアンタイルらしい機械的な動きの上、アメリカの世俗的な、わかりやすいフレーズから、バルトークのような知的な暴力性を帯びた(しかしやはり技巧的なだけで構造は単純な)音楽、終いには実験主義を思わせる抽象的な前衛に至り終わる。ひたすらの旋回はほぼストラヴィンスキーをなぞったに過ぎないが(ハルサイの素材を忍ばせてすらいる)、いつ終わるのかわからない、ただ主題と手法が変化していくだけのデジタルなところはアンタイルのいわゆる騒音主義を前提とした作風の原点を示している。編成が極小だから拡大のしようがない。デ・レーウが上手い。ソリストは特殊な奏法もよく弾きこなす(どうやったらあんな離れた重音を取れるんだろう(むろん不協和音))。
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