20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

ウォルトン:チェロ協奏曲

2016年09月19日 | Weblog
ピアティゴルスキー(Vc)ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(RCA)1957/1/28,30・CD

ロシア出身でBPのフルトヴェングラーにトップ奏者として迎えられ以後、豪胆な表現と「色艶に逃げない」音でソリストとして活躍したピアティだが、オールドスタイルっぽさがあるというか、音程がメロメロで、現代作品となるとなかなか厳しいところもある。特にウォルトンには常に細部まで正確で明瞭な発音が求められそれは時に過酷ですらあり、その意味で言うとピアティのみならずミュンシュですらどうなのかという気もしてしまう(ボストン交響楽団は機能的で良い)。ミュンシュはほとんど英国物をやっていないしウォルトンもこれ一曲しか残していない。ただ、立体感、色彩感はしっかりとある。いわば「ボールト的な突き通し方」によって聴かせる。響きを神経質に整えるとかいったやり方にくらべて音楽のメリハリがわかりやすくつき、ウォルトンの作品でも晦渋な印象のある同曲に一定の評価をあたえることに成功したのは、ピアティよりむしろミュンシュの腕によるところがあったのではないかと思わせる。ピアティは早くより衰えをみせた奏者で、実際早くに亡くなっている。運指のさまはしばしば後年のメニューインを思わせる。
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