20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆シベリウス:交響曲第2番

2016年10月17日 | Weblog

◎ザンデルリンク指揮バイエルン放送交響楽団(EN LARME:CD-R他)1993/4/30LIVE

非常にクリアな録音である。オケは技術的に申し分ない。アーティキュレーションの表現が細やかで、彫りの深い表情は密かに面白い。3楽章の独特のフレージングは健在。緩徐部で木管が情緒的に歌い込むところはレニングラード・フィルのころと変わっていない。4楽章へ向かっての盛り上げは盛大で、ブラスの咆哮をバックに偉大にひびく凱歌はとてもドイツ的、堂々としている。ヴァイオリンの絶妙のフレージングに傾聴。人工的なところがなく滑らかで且つ雄弁だ。ライヴとしてはとんでもなく素晴らしい表現で、ザンデルリンクがとりわけこの曲のこの楽章に愛着を持っているのがわかる。緩徐主題の哀しく寂しい解釈も健在だ。管楽器と弦楽器のバランスが絶妙。分裂症的な展開においてザンデルリンクはマーラー的に効果的にフレーズの描き分けをすることによりシベリウスとマーラーの内在的類似性をさらけ出す(そういえば昔「マーラー辞典」という本でシベリウスとマーラーの接近について書いたものがあった。たしか二人は一瞬くらいしか出会う事はなかったが、マーラーは「悲しきワルツ」を酷評したとか書いてあった覚えがある)。ザンデルリンクの最良の部分の出た素晴らしい演奏。◎。最後までトーンが変わらないのがちょっと不満だが、じつに壮大な造形の中にひびくペットの凱歌はとにかくかっこいい。極めてドイツ的な勝利の音楽だ。文句無しブラヴォーが飛ぶ。,
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