20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆エルガー:行進曲「威風堂々」第1番

2017年06月16日 | イギリス
◎ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(delta)CD

ケーゲルの好戦的な一面が非常に出た演奏。冷徹客観的な演奏も数多いが、ここではまるで表現主義的である。エキセントリックな変化をつけた演奏ぶり、鉈で次々と切り裂いていくような音表現はまさにケーゲルの魅力そのものである。極端に速いテンポでつんのめり気味に始まる序奏部はまるで機関銃で撃たれるようだ(再現部でも同様)。いきなりテンポダウンしての主部、まるで旧東側の行進そのものを見るような、ノリとかそういうものよりもびしっと揃ってみせるのが行進曲だ、とでも言いたげな、ノーブルさとはかけ離れた表現である。ディジタルなテンポ変化は主旋律の中でも極端につけられている。歌謡的な第二主題もドラムが強くブラスの開放的な旋律表現は憂愁とかそういったものは全く感じさせずひたすら偉容だけを見せ付ける。まあ、ケーゲルの魅力はこの短い曲で全てわかるし、これが極致でもあるので、この範囲内で面白みを見出せそうにないならケーゲルは聴かないほうがいい。コーダの急激なアッチェランドもケーゲルならではの無理を押し通したような表現で、うーん、やっぱりおかしいけど、面白い。◎。

※2008/1/24の記事です
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3 Comments

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あれ買ったんですか (田豊)
2008-01-25 00:10:07
前2回ほどcd化されていて、カプリッチョのセット物に入っていたのですが、デルタとどっちの音がいいのでしょうか?

いい音なら買っちゃおうかな?
音については (管理人)
2008-01-25 10:23:22
なんとも言えませんが、悪くはないです。コンピだと他の興味のないトラックがもったいないですね(;^_^A
ケーゲルのセットなので (田豊)
2008-01-26 20:38:51
あまり興味がないのはないのですが・・まあそうですね。

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