20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆プロコフィエフ:バレエ音楽「道化師」組曲

2017年06月22日 | Weblog
◎ゴルシュマン指揮セント・ルイス交響楽団(EMI)1953・CD

この時代の指揮者に異常なテンションとスピードで聞かせる人が多いのは何故だろう。トスカニーニの影響といってもヒトコトでは片づけられない幅の広さがある。少なくともゴルシュマンのスタイルはトスカニーニとは違う。とにかく打楽器系に力が集中させられておりリズム性がかなり強調されている。叙情的な旋律も騒音に近い凄まじい音響によって強靭なバーバリズム音楽へと昇華?されてしまっている。だがロジンスキを思わせるこの演奏スタイルに強い魅力を感じるのは私だけではないだろう。ここには更にフランス風の洒落た音色も宿っている。この曲というとやはり終曲だが、ある意味出色である。私の評価はここに対してのみ付けられている。終曲の異常な音楽には誰しも唖然とするだろう。いちばん旋律的でわかりやすいボレロ的構造の曲であるにもかかわらず、ソロヴァイオリンから提示される奇怪な旋律がどんどん騒々しい圧倒的な音響に呑み込まれてゆき、音がほとんど暴力と言ってもいい力で耳を刺激し続けるクライマックスは凄絶のヒトコト。まあ、音楽的とは言えないかもしれないけど、バーバリズムの線を貫いたゴルシュマンの彗眼に平伏。◎。

※2004年以前の記事です
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